ああ、この時か…「機動戦士ガンダム」ヒロイン、フラウ・ボゥの気持ちがアムロ→ハヤトに移った“におわせシーン”
アムロへの思いはまだあったと思われるフラウ・ボゥ(CV:鵜飼るみ子)だったが、ハヤト・コバヤシ(CV:鈴木清信)が負傷して帰還すると居ても立ってもいられなくなってしまう。その後を考えると、このときにフラウの気持ちがハヤトに移ったようだ。ハヤトがまさかモビルスーツではなくヒロインを堕としているとは……。 【映像】ハヤトの負傷に驚くフラウ(17分58秒ごろ~) 地球連邦軍はワッケイン司令の指揮のもと、突撃艇パブリクのミサイルによるビーム攪乱幕でジオン公国軍を翻弄し、戦局を有利に進めた。大量のジムを出撃させ、物量で押す地球連邦軍に対し、ジオン軍は苦戦を強いられていった。ガンダム、ガンキャノン、Gファイターが次々と戦果を挙げていく中、ハヤトのガンタンクはカタピラに敵の攻撃を被弾していた。 地球連邦軍がモビルスーツを陽動として使っている間に、ティアンム艦隊の主力は「サイド1」の空域に大量のミラーを配置。太陽光を集中照射する切り札“ソーラー・システム”でソロモンを焼き尽くし、突破口を開いた。 しかしその間にもハヤトはコックピットに被弾、ヘルメットにも穴が開き、慌てて応急処置を施していた。さらに弾倉も切れてしまっており、これ以上の戦闘は不可能と判断すると、やむなくホワイトベースへ帰還した。 ハヤトの帰還と負傷を知ったフラウは「ハヤトが!?」と驚き、ブライト・ノアに医療班の手伝いを申し出て許可を得ると、急いでハヤトのもとへ駆けつけた。フラウはハヤトの状態を見て心配そうに声をかけ、見守り続けた。 やがてハヤトが目を覚ますと、フラウは「あなたは十分に戦ったわ。もう静かにしてていいのよ」と優しく声をかけた。しかしハヤトは戦況を気にかけつつ、アムロはおろかセイラ・マスやカイ・シデンにさえ敵わない自分の実力のなさに打ちのめされ、涙を流した。 「アムロに勝ちたい、勝ちたいって言ってこのザマだ」と悔しがるハヤトにフラウも反応する。しかし、フラウの口から出てきたのは「アムロは、違うわ、あの人は。私たちとは違うのよ」と、自分の手では届かない諦めにも似たものだった。 かつて、アムロがホワイトベースを脱走した際、フラウは叱られるのを覚悟で探しに行ったり、マチルダ・アジャン中尉を気にするアムロに嫉妬する様子を見せたりと、アムロに好意を抱いているのは明らかだった。しかし、このときにはすでに心変わりが始まっていたのかもしれない。 アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったものの、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。 (C)創通・サンライズ
ABEMA TIMES編集部