阪神・大山悠輔、坂本誠志郎はFA権行使申請期限の13日にギリギリ結論
今季、国内フリーエージェント(FA)権を取得し、動向が注目される阪神・大山悠輔内野手(29)は12日、甲子園のクラブハウスを訪れたが、大きな動きはなかった。代理人をつけて交渉しており、FA権行使を視野に入れているが、ギリギリまで考え抜く。同じく国内FA権を取得した坂本誠志郎捕手(31)も期限いっぱい熟考する。 【表で見る】今オフのFA権行使が注目される主な選手 虎の主砲が揺れ動く心の内に向き合い、最後の最後まで悩み抜く。大山がFA権行使の申請期限を迎える13日まで去就について熟考するもようだ。 この日は同僚の原口がFA権行使を表明し、糸原がFA権を行使せずに残留することを発表した。大山も甲子園のクラブハウスに姿を見せたが、動きはなかった。国内FA権行使へ向けた申請書類の提出はなかったとみられる。 日本一に輝いた昨オフは球団からの複数年契約の提示に感謝しながらも断り、1億5000万円増の推定年俸2億8000万円の単年契約を選択した。今季は130試合に出場し、打率・259、14本塁打、68打点。シーズン中に国内FA権を取得すると、行使を視野に代理人と契約して球団側と交渉を重ねてきた。阪神からは4年総額16億円規模の大型契約を提示され、残留への誠意を伝えられてきたが、茨城県出身の大山は関東球団への志向も強いといわれる。 嶌村球団本部長は球団施設で取材に応じ、必要戦力であると強調した上で「私の方からまだ言えることはございません」と話すにとどめた。 30歳となって迎える9年目のシーズンに向けて、大山は考え抜いて悔いのない決断を下す。また、同じく今季国内FA権を取得して代理人を通じて交渉中の坂本も、期限ギリギリまで熟考するとみられる。 ■大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ) 1994(平成6)年12月19日生まれ、29歳。茨城県出身。つくば秀英高から白鷗大へ進み、日米大学野球では日本代表の4番を務め、優勝に貢献した。2017年ドラフト1位で阪神入団。昨季は全試合4番で出場し、セ・リーグ制覇、日本一に貢献。最高出塁率、一塁手部門でベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した。今季は130試合に出場し、打率・259、14本塁打、68打点。181センチ、94キロ。右投げ右打ち。年俸2億8000万円。背番号「3」 ■坂本 誠志郎(さかもと・せいしろう)
1993(平成5)年11月10日生まれ、31歳。兵庫県出身。小1から野球を始め、養父中では軟式野球部に所属。大阪・履正社高では2年夏と3年春に甲子園出場。明大では1年秋から正捕手となり、2年春秋にベストナイン。2016年ドラフト2位で阪神に入団し、昨季ゴールデングラブ賞。今季は64試合出場で打率・223、0本塁打、12打点。今季年俸7000万円。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。背番号「12」