大阪・中之島の新たな顔に…2年を経て「東洋陶磁美術館」が待望のリニューアル
■ 爆誕したキャラクターは虎?猫?
建物だけでなく、美術館の新しいロゴとともにサイン計画もリニューアル。東京オリンピック・パラリンピック全競技のピクトグラムを制作したグラフィックデザイナーの廣村正彰氏が手がけ、これまでなかったキャラクターも誕生した。 案内役として館内のあちこちに登場するのは、ツートンカラーの謎生物moco(モコ)。美術館の英名「The Museum of Oriental Ceramics,Osaka」の略称から命名された。 一見、猫のように見えるが、案内パネルでは「吾輩は虎である」と自己紹介している。え?虎なの?猫なの?実は、モチーフになった18世紀の壺の模様が虎なのか猫なのか、専門家の間で意見が分かれているのだとか。この夏の学会で最終判断が下される見込みとのことで、mocoの正体と今後の活躍にも注目したい。 2年の時を経て、見どころ盛りだくさんで再開した「大阪市立東洋陶磁美術館」では、オープン記念特別展として『シン・東洋陶磁―MOCOコレクション』を開催中。約380点のコレクションを9月29日まで見ることができる。 取材・文・写真/脈脈子