レスリング鏡(宇都宮出身)、後輩らに得意技伝授 パリオリンピック代表、栃木で壮行会
パリ五輪レスリング女子76キロ級代表の鏡優翔(かがみゆうか)(宇都宮市出身、サントリー)を招いた練習会と壮行会が16日、栃木県下野市石橋武道館で開かれ、小中学生時代に所属したレスリングクラブ「下野サンダーキッズ」の後輩や指導者らが初の五輪に挑む22歳にエールを送った。 同クラブが主催し、県内外の子どもたち35人が参加。鏡は得意のタックルや寝技などの動きを実演しながら、「人よりもやらないと強くなれない。練習は楽しく、やるときはやるとメリハリをつけることが大事」と熱く指導した。 小中学校時代に全国優勝経験がある宇都宮東高付中2年花井小梅(はないこうめ)さん(14)は「タックルの技術が勉強になった。身近に憧れの人がいて勇気をもらえるし応援したい」と笑顔だった。 鏡は5月、練習中に右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷。ただ五輪出場には支障がなく、すでに練習も再開。7月の完全復帰を目指している。「きょうは原点に戻って練習ができた。パリでは最重量級として初の金メダルを必ず勝ち取る」と力強く語った。