大谷翔平、古巣と対照的なドジャース…望んだ「10月」を意識できる環境【番記者が見た】
◇番記者が見た◇21日(日本時間22日) ドジャース2―3エンゼルス(ロサンゼルス) ◆大谷翔平、3試合連続の23号本塁打!【動画】 ドジャースの大谷翔平選手が古巣のエンゼルス戦に「1番・指名打者」で出場し、2打数2安打2打点、2四球、1本塁打だった。5回の第3打席で2試合連続の22号先制2ランを放った。3割2分2厘とした打率はリーグトップに立ち、本塁打はリーグトップをキープした。 今季の古巣エンゼルスとの「フリーウエー・シリーズ」はドジャースタジアムでの試合。大谷は「こちら側のホームだったので、そこまで気にすることはなかった。エンゼルスタジアムに行けば違うかなと思う」。かつての仲間との再会は嬉しいだろうが、そこまで感慨深くなることはなかった。 今年もプレーオフに向けて順調に歩を進めるドジャースと、トラウト、レンドンが再び怪我で離脱し、苦戦を強いられるエンゼルス。大谷が古巣にどういう感情を抱いているのか分からないが、シーズンの半分近くを戦ったドジャースについては、試合後「チームとして長期を見据えてしっかりと取り組んでいる印象を受ける」と口にした。 ドジャースの番記者たちからは6月でも、プレーオフのある「10月」に関する質問が出る。ロバーツ監督は大谷を休養で休ませた時に「10月にいい状態になれるように管理したい」という旨の言葉を使った。エンゼルスで「10月」という言葉を聞いたのは、開幕前ぐらいだった。 「首位にいる。大きく違ってくるのは後半戦だと思う。そこまでしっかりと自分たちの野球ができれば、そこから先、自分にとっては経験したことがないこと。楽しみにしたい」。チームは常に「10月」を意識している。ワールドシリーズ制覇だけが目標。「背番号17」が望んだのはこういう環境だった。(写真はAP)
中日スポーツ