吉永小百合が自らダブルピース連発! 映画女優デビュー65周年記念トークショーで天然系の素顔のぞかせる
女優の吉永小百合(79)が24日、東京・池袋の新文芸坐で映画女優デビュー65周年企画の記念トークショーを行った。「イベントはとても気恥ずかしい。よくここまで歩いてこられたと思う」と感謝を込めてあいさつ。新作封切り時の重圧とは異なり、懐かしさも手伝って天然系の素顔を随所にのぞかせた。 日活入社時は「年に2本で」と言われたそうだが「翌年には16本も出ていて」。日活時代だけで計79本の映画に出演したが、「どうして、もう1本出なかったのか。80本ならキリがよかったのに。残念。でも『79』はどこか誰かの年齢と同じなので」。吉永が自ら年齢のことに触れるのは珍しい。 この日は「潮騒」(1964年)、「風車のある街」(66年)を上映。頬がぷっくりした20歳前後の吉永が印象的で、名コンビといわれた浜田光夫(80)との純愛もの。「ここに来る間に浜田さんに『今日これがあるの』と言おうと思ったら、携帯を家に忘れて。帰宅したら報告します」と、うっかりエピもファンには、ほほ笑ましい。 写真撮影では自らダブルピースを連発。さらに65周年の「65」を両手の指を使って伝えてみようと試みるも、なかなかうまくできず悔しそうな表情。その一生懸命なしぐさに「めちゃかわいい」と発する若い芸能記者もいた。 節目に写真集やブルーレイボックスも発売されるが、25日からは東京・神保町シアターで代表作「キューポラのある街」(62年)を始め、計20本の特集上映がスタートする。「私もぜひ、そっと見に行ってみたい」と言い「大好きな映画の世界で、もう少し歩いていこうと思います」と締めくくった。(内野 小百美) 次回作の詳細「いま準備中」 〇…ファンからの質問コーナーでは次回作について少し明かした。「124本目の映画を期待していいですか?」と聞かれると、「いま準備中なんですが、製作会社が絶対に言っちゃダメ、と。すいません。ちょっといま皆さんにお知らせできないのでお許しください」とペコリ。「きっと素晴らしい映画になると思う」とかなり進行していることをうかがわせた。 中尾彬さんを悼む「本当に寂しい」 〇…16日に心不全で亡くなった日活出身の俳優・中尾彬さん(享年81)にも触れた。「愛と死の記録」(66年、蔵原惟繕監督)は吉永と渡哲也さんの初共演作だが、「この映画には中尾彬さんも渡さんの友達役で出ておられて…。つい最近亡くなられて。本当に寂しいことなんですけど」。悲しみがこみ上げたのか、声を震わせていた。
報知新聞社