デジタル声優アイドル・22/7、初アニメタイアップ曲に自信を持てた秋元康氏の歌詞「私たちが歌う意味がある」
11月にはデビュー7周年ライブを実施予定
――ライブやアニメ(声優)はもちろん、バラエティー番組、朗読劇やミュージカルなど、さまざまな活動をされていますが、デジタル声優アイドルならではの強みは、どんなところにあると考えていますか。 相川「レッスンはダンスや歌だけではなく、演技という項目があり、全員が演技の指導を受けています。今年の夏ライブでは、劇と曲が融合したミュージカル形式のライブを開催して、演劇の基礎、レッスンを受けたからこそ実現できたライブだと思っています」 河瀬「曲中にセリフが入る楽曲が多いのですが、セリフのニュアンスはメンバーそれぞれが大事にしています。その場のテンション、語尾を少し変えるだけでも、ファンのみなさんが変化に気付いてくれて、お芝居やキャラクターがあるからこそ、一言のセリフにも生きているのだと感じています」 西條「これまでも声優アイドルというジャンルはあり、アニメや脚本・セリフがあってキャラクターが完成すると思うのですが、ナナニジは『22/7 計算中』というキャラクターとして出演するバラエティー番組があり、キャラクターを自由に生かしてあげられていると感じました。この状況で自分のキャラクターはどんな発言や行動をするのか日頃から考えているので、生配信の際も質問にどう受け答えするか、生でできることが私たちならではの強みだと思っています」 ――10月30日に13枚目のシングル『YESとNOの間に』をリリースしましたが、今作はどんな楽曲になっているのでしょうか(TVアニメ『ATRI -My Dear Moments-』エンディングテーマ、グループ初のアニメタイアップ曲)。 河瀬「今までは自分の内に秘めた思い、マイナスな気持ちを歌った表題曲が多かったのですが、イントロの『Whatcha doing?』、サビ前の『よっしゃー行くぞ』という明るい掛け声があり、ここまで明るくアップテンポな表題曲は初めてです。グループの色もありつつ、アニメ作品にも合った曲になっていますので、デジタル声優アイドルとしてさらに幅が広がってうれしいです」 西條「歌詞をよく見ると、窓やカーテン、深呼吸など、デビューシングルにもあるフレーズが出てきて、私たちの色がしっかり入っていることが嬉しかったです。最初は、アニメのタイアップ曲を私たち歌っていいのだろうか……、と不安を感じたのですが、秋元先生が書いてくださった歌詞を見て、ちゃんと私たちが歌う意味がある曲なんだと自信を持つことができました」 相川「ライブで盛り上がりそうな楽曲というのが第一印象で、サビは同じメロディーが繰り返されていくので、そのキャッチ―さが魅力的に感じました。実際にライブで披露しても、ファンのみなさんが笑顔になって盛り上がってくれているので、私たちメンバーもパフォーマンスしていて楽しいです」 ――11月9日・10日には、東京のTHEATER MILANO-Zaで『22/7 Anniversary Live 2024』開催されます。デビュー7周年を祝うライブをどんなイベントにしたいと思っていますか。 相川「今年は3つのユニット(気の抜けたサイダー、晴れた日のベンチ、蛍光灯再生計画)、それぞれが看板となる公演があります。自分たちだからこそできる企画をテンコ盛りに詰め込む予定ですので、ナナニジのいろんな側面、私たちのやりたいことを見ていただけたらうれしいです」 ――これからナナニジとしてかなえたい夢を教えてください。 西條「ここ1年くらいでアニメのタイアップもそうなのですが、ナナニジはこんなことができるんだと、私たち自身も新たな可能性を発見することができました。リアルなアイドル活動とキャラクターとしての活動、ナナニジならではの強みがあるので、そういった強みを生かして、ファンのみなさんに驚いてもらえるような成長を見せられたらいいなと思っています」 ―――最後にこの記事を読んでいる皆様へメッセージをお願いします。 河瀬「アニメが好きだけどアイドルはあまり詳しくない、その逆もしかりで、ナナニジにはいろんな入口があります。テレビアニメでグループの存在を知っていただいたり、『22/7 計算外』(TOKYO MX)という番組は完全にバラエティーなのでテレビが好きな方も、ライブや現場が好きな方にはパフォーマンスを見て好きになっていただけたら幸せです。これからも、ナナニジっていいな! と思っていただける面がたくさんあるグループでいたいと思っています」 □22/7(ナナブンノニジュウニ)秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだデジタル声優アイドルプロジェクトで2016年12月に誕生。『けいおん!』『たまこまーけっと』などで有名な堀口悠紀子氏をはじめ、アニメ界を代表するトップクリエイターが生み出したキャラクターの声優を務め、現在は天城サリー、西條和、河瀬詩、相川奈央、麻丘真央、椎名桜月、四条月、月城咲舞、望月りのの9人体制で活動している(2024年10月時点)。
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