自民・武部氏5選「勝ち上がった仲間と信頼取り戻す」 北海道12区
12区は、自民の武部新氏が、立憲の川原田英世氏を退け、5選を果たした。当選確実の一報が伝えられると、北見市の選挙事務所は大きな歓声と拍手に包まれた。 【写真】花束を掲げる自民・武部新氏=北海道北見市 支持者らを前に、武部氏は「厳しい戦いの中で勝ち上がってきた仲間とともに、自民党を生まれ変わらせ、信頼を取り戻します」とあいさつした。 武部氏は石破内閣で文部科学副大臣に就任。選挙戦では「一人ひとりの希望をかなえる教育基盤の構築」などの政策を掲げた。岸田内閣時代には農林水産副大臣も務め、1次産業が中心の選挙区で「農林水産業の基盤整備の促進」も訴えた。 ただ、自民党の政治と金の問題による逆風はやはり吹いていた。 武部氏は「大変厳しい戦い。自民党はみなさまの信頼を失った。石破総理のもとで自民党は生まれ変わる。若い議員、中堅議員が中心となって生まれ変わる。その中心に武部新は立つ」などと訴え、支持を固めていった。 共産が候補者擁立を見送り、与野党一騎打ち。川原田氏は「『下克上』という言葉を掲げたい。地域の声を国政にぶつける選挙にしなければならない。普通の人の暮らしを取り戻す戦いだ」と訴えたが及ばなかった。(神村正史)
朝日新聞社