センバツ広陵・呉 選手紹介/5 広陵・中村楓大内野手/呉・池田駿三塁手 /広島
<第91回選抜高校野球> ◇夢舞台での失敗、力に 広陵・中村楓大(なかむら・ふうだい)内野手(2年) 昨夏の甲子園初戦で九回に代打として出場し、見逃し三振に倒れた。2-5で敗れ、当初は悔しさいっぱいだったが、「夢の舞台の甲子園で失敗したのだから怖いものは何もない」と吹っ切れた。 秋の新チームで4番を任され、公式戦13試合の打率は3割6分4厘。県大会準々決勝の武田戦では、140キロ超の速球投手から3安打を放ち、自信を深めた。 「ここで打てば甲子園」と、練習でもイメージを膨らませバットを振り続けた。「物おじしない」と自己分析。昨夏の悔しさを晴らす準備はできている。山口県岩国市立灘中学出身。 ◇左右の打球処理得意 呉・池田駿(いけだ・しゅん)三塁手(2年) 昨秋の中国大会準決勝の米子東戦、五回無死二塁で、ゴロ打球が自分に飛んできた。「二塁走者を横目で確認すると、リードが大きかった。一塁に投げるふりをして、挟殺にしとめた。練習の成果を出せた」と話す。 中学の時、硬式野球クラブに入った。二塁、遊撃、三塁いずれのポジションもでき、左右の打球処理は得意だ。打球の正面に入るのは「最初の一歩が肝心」と言う。 2年前のセンバツに出場した兄を慕って呉を選んだ。「同じ試合には出られなかったけれど、僕も甲子園の舞台に立てる」と喜ぶ。呉市立阿賀中学出身。