小林製薬の企業統治を批判 新浪氏「みっともない」
経済同友会の新浪剛史代表幹事(サントリーホールディングス社長)は2日の記者会見で、紅こうじサプリメント問題に揺れる小林製薬の企業統治体制を強く批判した。会長を引責辞任した創業家出身の小林一雅氏に高額の報酬を払うなどの動きに「世界に対して大変みっともないメッセージだ。相当厳しい評価をされるべきだ」と述べた。 新浪氏は、小林製薬社長だった小林章浩氏が代表権のない取締役となることに「びっくりした。死者が出たことをどう考えているのか」と強調。意思決定の経緯を公に説明する必要があるとした。社外取締役の責任にも言及し「なぜあのような甘い体制を認めたのか。許してはいけない」と話した。