J3今治がアシックスとスタジアムネーミングライツ契約 岡田武史会長「トップチームにならなければ」
サッカー元日本代表監督でJ3今治会長の岡田武史氏(67)が23日、東京都内で行われた「今治里山スタジアム ネーミングライツ契約記者発表会」に出席した。 運動用具メーカー「アシックスジャパン」社との契約で、名称は「アシックス里山スタジアム」(略称・アシさと)に。同社の広田康人代表取締役会長CEOと契約をかわし、「世界のブランドとタッグを組めることを光栄に思う」と話した。 アシックスと今治は2022年からオフィシャルユニホームサプライヤー契約を締結しており、トップチーム、レディース、アカデミーの選手、クラブスタッフらが同社のウエアを着用している。JリーグではJ1神戸と今治がアシックスのユニホームを着用。岡田会長は「アシックスからサプライを受けているのはJ1で優勝した神戸とJ3のうち。早くここの差を埋めて、サプライを受けているからにはトップチームにならなければ」と今後のビジョンを示した。 アシックスは、1998年に日本が初出場を果たしたW杯フランス大会でユニホームを提供していた。当時の日本代表監督は岡田会長。同代表への再提供への意欲を問われた広田会長は、「(日本協会と)他社さんの契約があるのでわれわれがどうしたいということでできることではない。しかし、多くの選手たちがわれわれの用具を使って世界で活躍してもらう。それが一歩と考えている」と回答した。 岡田会長は、2010年W杯南アフリカ大会に出場する日本代表も指揮。大会直前の5月には、今月17日に今季限りでの引退を発表した元同代表MF長谷部誠(40)=フランクフルト=をチームのゲームキャプテンに任命した。「彼からは発表する2日くらい前に『引退します』と電話があった。本当に長い間、ドイツのトップで頑張ってきた。ご苦労様とともに、これから指導者として世界で活躍してもらい、ゆくゆくは日本に持ってきてもらいたい」と慰労した。