米ディズニー従業員、新オフィス建設計画撤回巡り同社を提訴…転勤告げられ自宅売却・購入で損害
【ロサンゼルス=後藤香代】米娯楽大手ウォルト・ディズニーがフロリダ州に新オフィスを建設する計画を撤回したことで損害を被ったとして、ディズニーの従業員2人が、損害賠償を同社に求める訴訟をカリフォルニア州上級裁判所に起こした。提訴は18日付。
訴状によると、原告は2021年、同社から従業員2000人をフロリダ州の新オフィスに転勤させると告げられてカリフォルニアの自宅を売却し、22年にフロリダに家を購入した。
23年の計画撤回後、原告はフロリダの家を売却したが、新オフィス建設予定地周辺の住宅価格は計画撤回で下落した。一方、カリフォルニア州の住宅価格は高騰しており、以前より小さな家しか買えなくなっていたという。
原告は「建設計画のため、フロリダに転勤した従業員は250人に上る」として同じような境遇の同僚に集団訴訟への参加を呼びかけている。