熊本市役所本庁舎は『NTT桜町』に移転し中央区役所を「分棟」の方針 大西市長が正式表明「街のにぎわいつながる」
委員からは丁寧な情報提供と費用精査の声
特別委員会の大石浩文委員は「(NTT桜町)妥当との立場です。今回の選定に異論はない」と述べた。 また、髙本一臣委員の「NTT側とは売却の合意はできているのか?」という質問には、村上英丈総括審議員が「NTT側からは売却の意向ありと聞いている」と答えた。 上野美恵子委員からは「市政史上始まって以来の大事業。将来ずっと借金を払っていかないといけない。これ以上は出さないというくらいの覚悟を議会に示して、この事業を進めていかないと将来の負担が増えていく」との指摘があった。 委員たちからは「市民への丁寧な情報提供を求める」意見や「現庁舎の解体費用などさらに精査が必要」といった声が挙がった。
次回に中央区役所の建設予定地示す
特別委員会終了後、大西熊本市長は「(移転建て替えは)経済波及効果も含めて、街の賑わいにつながると思うし、(今後)具体的にいろいろな選択肢を示せると思っている」と、本庁舎を『NTT桜町』に建設し、中央区役所を「分棟」とする熊本市の庁舎建て替え案に期待を寄せた。 大西熊本市長は、7月16日に開かれる次回の特別委員会で、分棟とする中央区役所の建設地について熊本市の考えを示すとした。さらに市負担額を大きく削減できる合併推進債を活用するためには、2024年度中に実施設計に着手する必要があるとし、近く建設地を決定した上で、9月議会に設計関連予算案を一括して提案する予定で、これが議決されれば庁舎の建て替えが正式に決定することになる。 (テレビ熊本)
テレビ熊本