シンガポール航空系スクート、E190-E2初受領 5/7就航、初便はタイのクラビ
シンガポール航空(SIA/SQ)系LCCのスクート(TGW/TR)は、エンブラエルE190-E2型機を現地時間4月11日に初受領した。航空機リース会社の米アゾーラからのリース導入で、全9機を同社からリースする。 【写真】スクートが初受領したE190-E2 スクートはE190-E2に「Explorer3.0」と愛称を名づけた。座席数は1クラス112席で、片道最長5時間の短中距離路線に投入を計画している。就航は5月7日で、シンガポールからタイのリゾート地クラビへ向かうTR684便が初便となる見通し。 リージョナルジェットのE190-E2を、シンガポールと周辺の地方都市を結ぶ路線に投入することで、様々な地域へのネットワーク展開を強化する。すでにスクートが就航しているタイのクラビ、ハートヤイ、マレーシアのクアンタン、ミリに加えて、新たにタイのサムイ島、マレーシアのシブへ運航する。 E190-E2をはじめとするE2シリーズは、エンブラエルが開発した次世代リージョナルジェット機。従来のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」(E1)の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。新型エンジンや新設計の主翼、主脚の格納した際のドアなどで、燃費を向上させた。1クラス構成の標準座席数は、E175-E2が88-90席、E190-E2が106-114席、E195-E2が132-146席となる。 E2のエンジンは、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット&ホイットニー(PW)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。
Tadayuki YOSHIKAWA