丸山隆平主演「金子差入店」釜山国際映画祭に出品決定 「国境を越えて多くの方々に届くことを願っています」 場面写真もお披露目
「SUPER EIGHT」の丸山隆平が主演する映画「金子差入店」が、第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門「NEW CURRENTS(ニューカレンツ)」部門に出品されることが決定した。あわせて、丸山、真木よう子、寺尾聰を写した場面写真もお披露目された。 【フォトギャラリー】「金子差入店」場面写真<全3枚> 本作は、刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する「差入屋」を営む家族の絆を描くヒューマンサスペンス。刑務所や拘置所に収容された人への差入には、厳しい審査や検閲がある。そこで、登場するのがルールを熟知した差入屋だ。様々な事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともある。 丸山が演じるのは、一家で「差入店」を営む金子真司。 ある日、息子の幼馴染の女の子が殺害される凄惨な事件が発生する。彼女の死にショックを受ける一家だったが、犯人の母親が差入をしたいと尋ねてくる。 差入屋として犯人と向き合いながらも、日に日に疑問と怒りが募る金子。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。2つの事件の謎と向き合ううちに、金子の過去が周囲に露となり、 家族の絆を揺るがしていく。 金子の妻・美和子を真木が演じ、2人の息子の和真役は三浦綺羅、3人と一緒に暮らす金子の叔父・星田役は寺尾が務めた。長編初監督となる古川豪がメガホンをとり、構想から11年の歳月をかけて自らオリジナル脚本を手掛けた。 10月2日から11日に開催される釜山国際映画祭は、世界中から約300本の作品が出品されるアジア最大規模の映画祭。出品が決定した「NEW CURRENTS(ニューカレンツ)」部門は、釜山国際映画祭のメインコンペティション部門の1つで、アジア新鋭監督の初長編監督作または第2長編監督作が対象となり、今年は10本の映画が選出された。2023年には「福田村事件」(森達也監督)が出品され、ニューカレンツ賞(最優秀作品賞)を受賞している。 丸山は、「この映画の登場人物たちは、家族の中の小さいけれど大事な出来事から、社会で起きた大きな事件まで、同時進行で向き合っています。それは今この瞬間も、世界中の人々が直面していることではないでしょうか」と語り、「言葉や習慣の違う国で、どんな風に受け止められるのか、とても楽しみにしています。国境を越えて、一人でも多くの方々に、この作品が届くことを願っています」と喜びのコメントを寄せた。 「金子差入店」は2025年に全国ロードショー。丸山と古川監督のコメントは以下の通り。 【丸山隆平】 この映画の登場人物たちは、家族の中の小さいけれど大事な出来事から、社会で起きた大きな事件まで、同時進行で向き合っています。それは今この瞬間も、世界中の人々が直面していることではないでしょうか。言葉や習慣の違う国で、どんな風に受け止められるのか、とても楽しみにしています。国境を越えて、一人でも多くの方々に、この作品が届くことを願っています。 【監督・脚本:古川豪】 率直に嬉しいです。どこか夢なのでは?と思うほどに、作品成立までの道のりがギフトをいただきっぱなしだったので、まだこんなに素晴らしいことが起こるのかと、どこか実感が湧かない側面も正直あります。長編作品を世に送り出すことが初ですので色々と不安だらけでしたが、ある一定数評価されたからこその結果だと思えば、喜びもひとしおです。改めて素晴らしい俳優陣と優秀なスタッフ陣に感謝です。引き続き、『金子差入店』をよろしくお願いいたします。