伊藤あおいがツアーデビュー戦で4強!連戦で疲労困憊も「気合いさえあればなんとかなる」[木下グループJO]【テニス】
伊藤あおいがツアーデビュー戦で4強の快挙
女子ツアー「木下グループジャパン・オープン」(大阪・モリタテニスセンターうつぼ/WTA250)シングルス準々決勝が10月18日に行われ、予選から勝ち上がっている伊藤あおい(SBCメディカルグループ/世界ランク188位)は、ラッキールーザーのエバ・リーズ(ドイツ/同118位)を6-7(8)、6-2、6-2の逆転勝ちでツアーデビュー戦で4強入りを果たした。 【動画】”あおいワールド”が炸裂!伊藤あおいがスライスを巧みに操り相手を翻弄&マッチハイライト 昨年大会以来、キャリア2度目のWTAツアー大会を迎えた20歳の伊藤。予選1回戦でエミナ・ベクタス(アメリカ/同141位)、予選決勝でアリアン・ハルトノ(オランダ/同151位)を下して、自身初めてのツアー本戦入りを果たした。 本戦でも1回戦で2020年全豪オープンで優勝、全仏オープンで準優勝と実績のあるソフィア・ケニン(アメリカ/同158位)フルセットで破ると、2回戦でも第8シードのエリザベッタ・コッチャレット(イタリア/同50位)を撃破。フォアハンドのスライスやループボール、バックハンドのライジングなど独自のテニスを展開して対戦相手を翻弄した。 ここまでの快進撃を「ほぼ奇跡」と話し、準々決勝に向けて「(相手は)ラッキールーザーと言っても私より(ランキングが)上なので、6ゲーム取れたらいいかな」と控えめに語った伊藤。だが、この日もボールを巧みに操り、フォアハンドではループボールやドロップショットなどの小技を織り交ぜ、バックハンドではタイミングの速いフラットで攻め込む。第1セットをタイブレークの末に落としたものの、第2セット以降はリーズにリードされることなく逆転勝ちし、初めてのツアー大会でベスト4に進んだ。 マッチポイントでリーズのバックハンドがベースラインを割った瞬間、勝利した喜びよりも「本当に疲れたなって思いました。5-4とかにならなくてよかった」と率直な思いがあったという伊藤。前の記者会見で「心が3、技が6.5、体が0.5」としていたが、前週行われた全日本選手権でベスト4に入って中1日で予選から出場。連戦で「明日の試合には体力が0.2ぐらいになってる」と笑った。 だが、柔和な印象とは裏腹に、「人生、気合いさえあればなんとかなる」と心の部分でカバー。「どちらが勝ってきても、私より格上なので勝ったらラッキーぐらいで頑張ります」と意気込んだ。準決勝では、予選勝者のキンバリー・ビレル(オーストラリア/同150位)と齋藤咲良(富士薬品/同179位)の勝者と対戦する。
Tennis Classic 編集部