デビュー22年目NEWS、3人で全国ツアー17公演完走! 会場からまさかのコール連発【ライブレポート】
「NEWS LIVE TOUR 2024 JAPANEWS」最終公演で27曲
NEWSが17日、千葉・ららアリーナ東京ベイでアリーナツアー「NEWS LIVE TOUR 2024 JAPANEWS」最終公演を行った。最新アルバム『JAPANEWS』を引っ提げ、全国8都市17公演のツアーで16万3000人を動員(最終の千葉公演では3万3000人)。同作のリード曲『JAPANEWS』を皮切りに、約2時間で全27曲を披露した。(取材・文=ふくだりょうこ) 【写真】「NEWS LIVE TOUR 2024 JAPANEWS」最終公演のライブショット 「ジャパニーズガイドブック」として構成されたライブは、「日本の魅力」「日本の魅力」「日本の人々」に分かれており、NEWSが今の日本をナビゲートしていくイメージだ。アルバム『JAPANEWS』を軸としながら、これまで楽曲も組み込まれていく。2003年11月7日、『NEWSニッポン』でCDデビューした彼らが、原点回帰のごとく「日本」をテーマにした。 開演前。赤を基調とした会場内には、BGMにも囃子(はやし)の音色が混ざった。「世界の皆さん、こんにちは」。声優・野沢雅子のナレーションからスタートするオープニングから、1曲目の『JAPANEWS』へとつながっていく。スクリーンに映し出された「FINAL」の文字に歓声が沸き起こる。続く『ROOTS』ではレーザー、炎の演出がさらに熱をあげていく。 ひきづられるようにして、会場のテンションも上がっていくのが分かる。さらに『NEWSニッポン』で会場の一体感が高まり、『BLUE』では小山慶一郎の掛け声「タオル回すよ!」で会場全体が躍動。そして、センターステージで『チャンカパーナ』と序盤からトップスピードだ。 「日本の魅力」では、映像とライティングで“日本の美しさ”を際立たせ、『JANGARA』から始まった。そして、『cherry Blossom Girl』やコンサートで初披露の『Distance』では、橋のデザインが施されたトロッコに乗った。また、ここのパートでは3人がソロ楽曲を披露した。小山の『カランコロン』では着物姿のダンサーを従え、エネルギッシュに。加藤シゲアキソロの『almond』では照明で文字を描き、シルエットを生かした演出で。増田貴久はセンターステージに登場し、目まぐるしく変わるライティングの中で『kawaii』を歌い、激しく踊った。 中盤のMCでは小山が「疲れてない?」と観客を気遣った後、会場を見回し、「距離が近いね」と言った。今年7月に竣工したばかりの新アリーナの席配分に感心しつつ、軽快なトークを展開した。その後、加藤が「カラオケとか行くの?」と増田に問いかけたことで、話題はカラオケに転じた。 増田は、なじみのカラオケがあるバーでテレビ関係者から「大好きな『生きろ』を歌って」とねだられた際のエピソードを明かした。 「ちょっと酔っていたのもあって、本気で歌ったらおじさんが感動して泣いてました(笑)」 加藤は映画のロケハンの地方に行った際に打ち上げで、『チャンカパーナ』の歌唱をリクエストされたという。ただ、同曲のソロ歌唱は「1人ではきつい」ため、「『weeeek』でいいですか」と聞いたものの、結局は『チャンカパーナ』を歌うことに。心配した通り、少しスベったそうで「2人がいないと盛り上がらない」と嘆いていた。 そんなMCから一転、「日本の音楽」のパートでは、『鳴神舞』『ギフテッド』など、J-POPを象徴するかのようなセットリストに。バンドサウンドがうなり、3人の歌声も力強く響かせ、『Sweet Matini』では、いすを使った演出で魅せた。 ラストパートの「日本の人々」では、観客の合唱から始まる『UR not alone』でスタート。3人が客席からの大合唱を受け止め、同曲の最後に増田が「1人じゃないからね!」と叫ぶと、会場からは大きな拍手が沸き起こった。さらに『weeeek』や『SUMMER TIME』『フルスイング』など、明日へのパワーとこれからの自分の背中を押すような楽曲が並んだ。 そして、『We are Team NEWS』ではTeam NEWSのスタッフが総出でダンス。最後には、メインステージのスクリーンに「ツアー完走おめでとう!」の文字が浮かんだ。増田は、多くのスタッフがステージで踊ってくれたことに感激し、「超、うれしいね」。加藤と小山もうなずき、喜びを表した。 ライブとツアーを締めくくるあいさつでは、3人それぞれがユーモアを入れつつ、感謝を込めた。 小山「毎日、幸せに元気にハッピーに暮らしている人もいれば、苦しかったり悲しかったり、限界だったり、『そんな人もいるんじゃないかな』と思って今日のライブもやっていました。『この日まではどうにか頑張ろう』って暮らしてきたあなた、よく頑張った。自分に拍手を。そうやって、これからもNEWSに寄りかかって生きていってください。そんな大きなことはできません。でも、少し先の未来、明日とかあさってとか、次に会うその日までは、どうにか今日ためたパワーで生きていってほしいって思っています。NEWSとともに生きていきましょう!」 増田「ただいまご紹介に預かりました日本を代表するアイドル、増田貴久です。僕はNEWSの音楽が大好きです。手前みそ、手前みそスープになってしまいますが、自分で歌いながら、自分の応援歌として歌っている時があります。これから大変なことがあったりするのか、楽しいことがあるのか分からないですけど、どんな時にでも少しでも、『みんなの何かになれる曲だったり、活動ができていったらいいな』と思います。(ツアーが)ファイナルということで日本を代表してアイドル、頑張りました!」 加藤「俺がスターだ! さっき、増田も言ってましたけど、弊社にたくさんアイドルがいる中でこれが言える。これが自己肯定感です。みんな、自分を愛していこうよ。俺はこの会場に来る前に一つ締め切りを終わらせてきました。そんな原稿を書いてる僕と2人と『一緒にされているのはどうかな』と思うんですが、2人の書籍もどうかよろしくお願いします(笑)」 続けて加藤は「本が出たり、グッズが出たり、ライブをするっていうのはお金がかかります」と言い、「お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。このコールをすることによって現実に引き戻されるという声がありますが、みんながご所望のコールをします!」と宣言。「明日から月曜日。たくさん楽しいことをするために僕たちは働くんです」と呼びかけると、会場からファンにはお馴染み、初見ではまさかの「労働」のコールが始まった。さらに加藤が「労働を勤めると書いて勤労!」と言うと、「勤労」コールになった。加藤は会場を見渡し、「みなさんに僕から伝えます。毎日が勤労感謝の日!」。やりきった表情だった。 そして、3人は『日出づる処』で締めくくった。デビュー22年目のNEWS。メンバーもファンも酸いも甘いも乗り越えてきた。またいつかやってくる楽しい日のために労働をすると思えば、明日からまた頑張れそうだ。 <セットリスト> 1.JAPANEWS 2.ROOOTS 3.NEWSニッポン 4.BLUE 5.チャンカパーナ 6.FIREWORKS 7.JANGARA 8.カランコロン(小山慶一郎) 9.origami 10.バタフライ 11.さくらガール(A cappella version) 12.Cherry Blossom Girl 13.Distance 14.おもちですか! 15.almond(加藤シゲアキ) 16.kawaii(増田貴久) 17.鳴神舞 18.うらめしや 19.ギフテッド 20.Sweet Martini 21.バンビーナ 22.U R not alone 23.weeeek 24.We are Team NEWS 25.SUMMER TIME 26.フルスイング 27.日出づる処
ENCOUNT編集部