まずはベスト16を突破

PSGの前線をリードするムバッペ photo/Getty Images

毎年のように大型補強を敢行するようになってから、パリ・サンジェルマンが悲願としてきたのがチャンピオンズリーグ制覇だ。 ズラタン・イブラヒモビッチやエディンソン・カバーニ、ネイマール、さらにはリオネル・メッシまで獲得して欧州の頂点を目指してきたが、まだ夢は実現していない。 そして今季終了後には、現チームの絶対的エースであるキリアン・ムバッペがチームを去る可能性が高いと言われている。ムバッペまで退団となれば衝撃は大きく、CL制覇の夢はまた遠いものとなるだろう。 本気でCL制覇を狙うならば、ムバッペがいる今季は最後のチャンスと言っても大袈裟ではない。ムバッペ在籍中に何とかCLを制したいはずで、やはりその力は特別だ。 PSGはベスト16でレアル・ソシエダを華麗に撃破していて、その立役者もムバッペだ。1stレグ、2ndレグを合わせてムバッペは3ゴールを記録し、チームをベスト8へと導いた。英『The Guardian』もムバッペ体制でのラストチャンスになるかもしれないと今季の戦いに注目している。 「キリアン・ムバッペはPSGを離れることになるだろうが、クラブもただで手放すつもりはない。去る前に最後にやるべきことが一つあるのだ。ひとまずムバッペはPSGをチャンピオンズリーグ準々決勝に導くことに成功し、クラブが望むトロフィーにまた一歩近づいた」 今季のPSGに関しては、ムバッペ次第のところが大きい。チーム全体で粘り強く守り、ムバッペが決め切る流れが全て機能すればCL制覇も不可能ではない。ムバッペにはそれだけの力があるが、ムバッペは頂点までチームを導くか。