【クレカ滞納が及ぼす影響】クレジットカードを「1回だけ」滞納したせいか、「住宅ローン審査」に時間がかかっています。たった1回でも不利になってしまうのでしょうか?
なぜ金融機関はクレジットカードの滞納を知っている?
たった一度クレジットカードを滞納したことが、なぜ金融機関に知られているのかというと、そこには「信用情報機関」の存在があります。 信用情報機関とは、ローンやクレジットカードの利用履歴をはじめとした、お金周りにおける個人の信用に関する情報を収集・管理し、健全な信用取引を支える機関です。 信用情報機関が存在することで、過去の履歴を見た金融機関が「この人は過去にクレジットカードで毎月20万円使っているが、それを滞りなく支払っている。だから2000万円の住宅ローンも、しっかり返済できるはずだ」と、判断材料の一つとして用いて、住宅ローンが組めるようになるのです。 「クレジットカードの利用履歴を収集する」と聞けば、「信用情報機関が怖い」と思う人もいるかもしれません。しかし住宅ローンは1000万円や2000万円、場合によっては3000万円を超える金額で組むことになるため、信用情報機関の提供する信用情報は、重要な役割を果たしているのです。 なお一般的に、5年程度は信用情報機関に滞納の履歴が残るといわれています。クレジットカードの滞納が原因と思われる場合、5年経過後に再度申し込みをしてみると、他の事情次第ではありますが、審査に通る可能性があります。
まとめ
クレジットカードの滞納履歴はたとえ1回、それが1円であっても信用情報機関に記録され、それが原因でローン審査に影響する恐れがあります。 住宅ローンの審査はさまざまな事項が影響します。住宅ローンの審査を受ける際は、それについて知っておき、金融機関の担当者に正直に事情を話し、相談しながら進めていくことをおすすめします。 出典 国土交通省 令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書 令和5年3月 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部