9日は日本全国で「部分日食」、東京ではどう見える?
日食の観察方法
日食を見る方法として、一般的には日食グラスを使います。 昔は、下敷きやフィルム、サングラスを使っていたときもありましたが、安全性は保障されていないので、絶対にやめましょう。また、日食グラスを使っても減光フィルターを付けていない望遠鏡や双眼鏡を覗くことは大変危険なことです。日食グラスは、必ず使い方を守って使いましょう。
日食グラスを使わない、楽しみ方もあります。 厚紙など光を通さないシートに小さな穴をあけて、日食中の太陽の光を当てます。するとピンホールの原理で、穴を通って影の中に映った太陽の光が太陽の形になって見えるのです。 同じ原理で、木漏れ日でも観察することができますよ。 この方法は、直接太陽を見ないので、安全に日食を楽しむことができます。 今回は、日食の欠ける割合が少ないので、わかりにくいかもしれませんが、シートに好きな文字や絵を穴で描いて投影してみることは面白いです。 それでちゃんと観察ができたときには、写真を撮ればよい記念になりますよね。
みんなで観察しに来ませんか?
葛飾区郷土と天文の博物館には太陽望遠鏡があり、それでとらえた太陽を3階の天文展示室にある大きな太陽投影盤に、映し出しています。 晴れていれば、その日の太陽を道具もなにもいらずに、見ることができるのです。太陽の表面にある黒点も見られたりしますよ。 ぜひ部分日食の感動を、一緒に体験しませんか? 当日は入館料のみで、ご自由に見学できます。詳しくは博物館ホームページをごらんください。 さて、次回は冬の星座のお話に戻ります。冬の一等星が輝く最後の星座。お誕生日の星座でおなじみの「ふたご座」をご紹介します。そして全ての冬の一等星がわかったとき、大きな宝物と出合えることでしょう。 (葛飾区郷土と天文の博物館・湯澤真実)