青函の絆、一層強く 青森・函館ツインシティ提携35周年式典 高校生が開発、記念商品も披露
青森・函館ツインシティ推進協議会(会長・大泉潤函館市長)は17日、青森・函館ツインシティ提携35周年記念式典をホテル函館ロイヤルシーサイドで開いた。出席した両市の関係者ら約80人が青函地域の活性化へ絆を確かめ、一層の協力を誓った。コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパン(東京)の協力で両市の地元食材を使い、高校生が開発に携わった記念商品のおにぎりやスイーツも披露した。
両市は1988年の青函トンネル開通を契機に、幅広い分野での相互交流を図ろうと89年にツインシティ(双子都市)提携の盟約を締結し、両市の行政や経済団体などで推進協議会を組織した。 式典は函館北方マンドリンクラブの演奏で幕を開け、「津軽海峡・冬景色」など3曲を披露。大泉市長は「少子高齢化や人口減少が深刻化する中、両市が手を携えて一つの圏域として地域活性化を図り、次の世代に交流を継承、発展させていく」、西秀記青森市長は「青函交流の輪は次の世代に着実に広がっている。両市民の結びつきが一層深まり、両地域のさらなる活性化につながるよう力を合わせて取り組む」とあいさつした。 記念商品は函館商業高校流通ビジネス科3年生7人と青森商業高校商業科3年生7人が関わり、地元食材を活用し半年かけて開発。青森商業は青森県産ニンニクとチーズのおにぎり(税込み172円)、県産リンゴを使ったシフォンケーキ(同410円)、函館商業は道産サクラマスのバターしょうゆおにぎり(同194円)、道産サツマイモクリームのスフレ(同)の各2品。19日から道南のセブンイレブン88店舗と青森県内112店舗計200店舗で、12月2日までの期間限定で販売する。 式典では生徒が開発過程での学びを発表。商品に込めたこだわりを紹介し、発売に向けPRした。
函館新聞デジタル