「丹波竜」よみがえる? 畑に浮かぶ「草刈りアート」 化石発見者が”遊び心”で/兵庫・丹波市
兵庫県丹波市山南町下滝の村上茂さん(79)が、所有する自宅近くの畑の雑草を刈り、同じ地域の地層、篠山層群から化石が発掘された日本最大級の草食恐竜「丹波竜」の姿を浮かび上がらせた。化石の第一発見者の一人でもある村上さんが遊び心で完成させた「草刈りアート」。およそ1億1000年を経て、同町に丹波竜が”よみがえった”―。 約7アールの区画で下絵は描かず、草刈り機を使い、約2週間かけて仕上げた。「大体の勘でした割にはうまくできた」と笑う。子どもや近隣住民からも好評という。 3年前までコメを育てていたが、体調を崩してからは栽培できず、雑草が繁茂していた。楽しみながら自然環境を維持したいと、丹波竜の草刈りアートをひらめいた。 近くの化石発掘体験施設「元気村かみくげ」を訪れた客たちに発掘現場を案内している村上さん。「畑がある場所も篠山層群の上にあり、丹波竜がいたかもしれない。ロマンがある。丹波竜の良いPRにもなれば」と笑顔を見せた。
丹波新聞社