原辰徳氏が菅野智之に送った移籍先選びの助言とエール
巨人の前監督で、オーナー付特別顧問を務める原辰徳氏(66)が14日、客員教授を務める千葉・勝浦市の国際武道大で通算20度目の特別講義を実施。おいで巨人から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、米大リーグ、オリオールズへ移籍した菅野智之投手(35)にエールを送った。 「去年ぐらいの投球をすれば僕は戦えると思います。良い結果を残してもらいたい」 菅野が移籍先を選ぶにあたって相談を受けたことを明かし「『何年契約じゃないと嫌だ』とか、そんなことは言わないほうがいい。まずは1年勝負」と助言を送ったという。菅野は昨年12月にオリオールズと年俸1300万ドル(約20億円)で1年契約を締結。原氏は今年、36歳を迎える菅野に「パフォーマンスが出るようなコンディションをしっかりつくることが重要」と〝活躍の鍵〟を説いた。 オリオールズは9月上旬に大谷翔平が所属するドジャースと対戦する。「今年の目標として、彼(大谷)のプレーをアメリカに行って見てみたい」と原氏。菅野と大谷が対戦する可能性があるだけに「それは面白い」と白い歯がこぼれた。(加藤次郎) ★阿部監督、田中将に期待 原氏は、就任2年目を迎える巨人・阿部監督に期待を寄せた。昨季は日本一こそ逃したが、2020年以来4年ぶりにリーグ優勝し「良いスタートを切った」と評価。前年覇者として追われる立場だが「そこは慎之助は重々、分かっている。その中でどういうふうに戦うのかしっかりと見守りたい」と語った。楽天から巨人入りした田中将についても言及。09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では監督と選手という立場で世界一をつかんでおり「これ(巨人への移籍)が起点となって良いマー君がまた出ることを願うばかり」とエールを送った。