「たとえ可能性が１％だとしても三笘を招集しただろう」

負傷離脱中の三笘もアジア杯メンバーに選ばれた。森保監督は大会中の復帰を見込んでいる。写真：金子拓弥（サッカーダイジェスト写真部）

　１月１日、日本代表は国立競技場でアジアカップに向けた強化試合を戦い、タイ代表を相手に５－０の快勝を収めた。その試合後、アジアカップ本大会に登録される26名のメンバーリストを公表。怪我の状態が心配された三笘薫や冨安健洋も名を連ねた。 【PHOTO】最終登録の26名が確定！ アジアカップに臨む日本代表メンバーを一挙紹介！ 　カタール・ワールドカップ時の登録23名とは異なり、アジアカップでは３名多い26名のエントリーが可能となった。この枠をどう活かすかに関して、日本と韓国ではアプローチが違ったようだ。韓国メディア『OSEN』ｊは「日本はアジアカップ制覇に100％本気だ。クリンスマンとは大違いである」と銘打ち、次のように論じている。 「日本の森保監督は三笘の招集に関して、大会の初戦で起用できるかは分からないが、起用できる見通しがあるから選んだと説明した。たとえ可能性が１％だとしても三笘を招集していただろう。同じく負傷を抱えていた冨安のメンバー入りも然りで、日本がどれだけアジアカップ優勝に本気かが分かる。もし三笘がダメでも、彼らには久保、南野、堂安、伊東といくらでも代わりはいる。プランＢに移行すればいいだけの話だ」 　潤沢なタレントを擁する日本に対して、韓国は厳しい台所事情だと嘆く。先日ユルゲン・クリンスマン監督も26名メンバーを発表したが、スキャンダルを理由に選外となったFWファン・ウィジョに代わるストライカーを招集していない点が疑問視されている。 　 　これについて『OSEN』は「森保監督とクリンスマン監督とでは、３枠増に関する考え方がまるで違う」と指摘。「ドイツ人指揮官はソン・フンミンへの依存がきわめて強く、有事には“偽９番”で起用するつもりなのだろう。ファン・ウィジョが不在となるにも関わらず、前線のカード不足が顕著だ。増えた３枠は経験が乏しい若手３人の招集に充てられた。もしチョ・ギュソンとオ・ヒョンギュが怪我や出場停止で欠場したら一気にピンチとなる。韓国にはプランＢなどないのだから」と嘆いた。 　さらに、「アジアカップは総力戦だ。決勝で起用されないような選手を招集するほどの余裕が今の韓国にあるというのか。日本に比べて、甚だ疑問のメンバーリストである」と断じた。 　カタールで開催されるアジアカップは１月13日に開幕。日本はグループＤでイラク、インドネシア、ベトナムと、韓国はグループＥでマレーシア、ヨルダン、バーレンと対戦する。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部