乃木坂5期生ポテンシャル証明した「セラミュー」演劇関係者やOGも感嘆「恐ろしいほどの才能」
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 乃木坂46の5期生11人が出演した「乃木坂46“5期生”版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2024」が4月12日から29日まで東京・IMMシアターで上演された。「舞台×乃木坂5期生」初の化学変化は、メンバーのポテンシャルの高さや個性をより際立たせていた。 乃木坂46の5期生が2組に分かれ、井上和(19)がセーラームーン/月野うさぎを演じる「MOON」チーム、菅原咲月(18)が同役を演じる「STAR」チームがそれぞれ12公演ずつを上演した。 母親の影響で幼少期からセーラームーンが大好きだという菅原はじめ、普段のキャラクターともドンピシャにハマった演技を見せたメンバーもいれば、一ノ瀬美空(20)や冨里奈央(17)ら、普段はかわいらしい雰囲気だが低音のセリフに挑戦して新境地を開拓したメンバーも。井上や中西アルノ(21)ら歌唱力の高い5期生も多い。タキシード仮面/地場衛を演じる天寿光希ら百戦錬磨のキャスト陣にもまれながら、貴重な経験となったのだろう。 観劇した関係者からも次々と感嘆の声があがった。演劇関係者は「メンバーによって個性はさまざまだったが、とにかく総じてスペックが高かった」などと驚いていた。乃木坂46OGで、特に舞台出演経験が豊富な能條愛未(29)はXで「井上和ちゃん、これからどんどん舞台出てくるだろうなぁ。恐ろしいほどの才能だったもの」と発信していた。 乃木坂46では歴代、1期生から4期生までは「16人のプリンシパル」や「3人のプリンシパル」が共通の初舞台だった。2部構成で、前半の1幕の内容を受けた観客投票で後半の出演者や配役などが決まるという過酷なもの。後に「もう2度とやりたくないです」と苦笑いするメンバーもいるほどだが、演技の才能を開花させ、将来的に女優の道に進んだメンバーも多い。能條もその1人だろう。 5期生にとっても「乃木坂46“5期生”版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2024」は大きな試練だった。課題に直面したメンバーも多い中、けがなどのハプニングも乗り越えて完走した。ラストに井上が笑顔で菅原をお姫さま抱っこして観客を沸かせ、万雷の拍手を浴びたカーテンコールが1つの答えだろう。 実は今回「MOON」「STAR」両チームの公演で映像出演した奥田いろは(18)は、5月16日から上演のミュージカル「ロミオ&ジュリエット」にジュリエット役で出演する。「セラミュー」きっかけで舞台や演技に目覚めたというメンバーもいるかもしれない。22年2月の加入から2年3カ月。無限の可能性を感じさせ、5期生のポテンシャルの高さを証明するには十分すぎる全24公演だった。【横山慧】