維新・松井代表「いい忖度と悪い忖度がある」 党大会で森友問題に言及
日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事は25日の党大会で、学校法人「森友学園」への国有地払い下げをめぐる問題について言及し、「国会で政治ショーが行われている」と述べた。忖度(そんたく)にはいいものと悪いものがあるとして、安倍首相は「悪い忖度ではない」と説明するべきだとした。 【中継録画】日本維新の会が党大会 松井代表らの記者会見も
「首相は悪い忖度ではないと言うべき」
国会では先月以来、連日のように森友学園問題が取り上げられ、23日には同学園の籠池(かごいけ)泰典理事長に対する証人喚問が行われた。 松井氏はこの問題の国会審議への影響に触れ「(憲法改正や外交、テロ等準備罪など)大事な問題が議論されない」と指摘。「証人喚問で問題のポイントはだいたい整理できたのではないか。これに絡む贈収賄の問題じゃないことははっきりした」と述べた。 籠池理事長は小学校開設をめぐり「松井知事にはしごを外された」などと発言している。松井氏は「会ったこともない人にここまで恨まれるのは、ある意味、政治家冥利につきるのかな」と述べつつ、「『はしごを外したのは松井』というのは間違っている。申請を取り下げたのは自分」だと反論した。 なかなか沈静化しない森友問題に関し、松井氏は党大会後の会見でも「油を注いでいるのは皮肉にも安倍首相。忖度はないと強弁しすぎる」と述べた。松井氏は「忖度には、悪い忖度といい忖度がある」と持論を展開。忖度とは「慮る、気を使う」ことだとして「政治家は国民の思いを忖度して政策をすすめていく」ものだとした。 昭恵夫人付きの職員が籠池氏サイドにファクスで返事をした問題について、「希望に添えませんという中身。これは悪意に満ちた忖度ではない」との見方を示し、首相は森友問題について「悪い忖度ではないとはっきり言うべき」と述べた。