関口メンディーが“朝ドラ俳優”として担うもの 『おむすび』で漂わせる“大物”の風格
NHK連続テレビ小説『おむすび』は、「2007年 再びの神戸」編がスタート。結(橋本環奈)は神戸栄養専門学校へと入学し、恋人・翔也(佐野勇斗)は社会人野球の名門チームに所属する。第42話では翔也にとってチームの先輩となる澤田龍志役で関口メンディーがインパクトのある初登場する。メンディーは本作が朝ドラ初出演。さらに野球チームのエース役とのことで、この後の活躍にも期待が高まる。今回はそんなメンディーの役者としての活躍を振り返っていきたい。 【写真】佐野勇人と橋本環奈、“カップル成立後”の2ショット GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーとしてデビューしたメンディーは、抜群の運動神経を活かしてダンス&ボーカルグループのパフォーマーとして活動していた。その類まれない運動能力はバラエティ番組などで瞬く間に知れ渡り『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦』(TBS系)での度重なる優勝など、ダンス以外でも注目を集めることになる。 役者としては2022年にAbemaTVで配信されたドラマ『覆面D』で主演の大地大輔役を演じたのが非常に印象的だった。本作は教育困難校に赴任した熱血教師を夢見る高校教師の大輔がひょんなことから覆面レスラーとして活躍し、持ち前の力強さで生徒たちの心を変えていくという物語。メンディーの体格の良さと温かみのある優しい性格がふんだんに活かされたハートウォーミングな作品だ。鍛えられた大きな身体がプロレスシーンの迫力を何倍も魅力的にしていることから、まさにメンディーだからこそ務められたキャラクターだと言えるだろう。 その後は、フジテレビ系水曜22時枠の『パリピ孔明』でスーパーアーティストの前園ケイジ役を熱演。ホットパンツに毛皮の衣装で歌い踊るキャラクターもまた、高度なパフォーマンス力が必要とされる難役であったが、堂々とした演技と歌唱、ダンスで見事に物にした。『覆面D』とは対照的なヒール役でありながら、圧倒的存在感を見せてくれた。メンディーは、役者としての出演本数が決して多いわけではないものの、ひとつひとつのキャラクターに強い個性を吹き込み視聴者に大きなインパクトを与えてきたのだ。 肝心の『おむすび』におけるメンディーだが、早くも“大物”の風格を漂わせる。実は前出の『パリピ孔明』の脚本家は『おむすび』と同じ根本ノンジであった。あれだけ個性あふれるキャラクターを作り上げた根本だからこそ、今回もメンディーの魅力を最大限に活かした澤田像を作り上げてくることは間違いないだろう。 メンディー自身が過去に野球少年であったことや、2018年東京ドームの巨人対楽天戦における始球式で133キロの豪速球を投げた“伝説”も役を演じる上で大きなアドバンテージとなりそうだ。予告編でもメンディーが周りの俳優陣よりひとまわり大きな身体で迫力満点の投球シーンを披露してくれている。翔也の野球人生においても重要な役割を担う予感がする。 初の朝ドラ出演でも本人の強みが活かされた役に抜擢されたことから、さらなる活躍が期待される。メンディーならではのパワフルな存在感で朝のひと時を大いに盛り上げてほしい。
Nana Numoto