仏のパン職人が東温で奮闘 アクセルさん、縁に恵まれ移住1年余「居心地がいい」(愛媛)
東温市の山あいでフランス人パン職人が地元住民と交流しながら腕を振るっている。多くの縁が重なって1年余り前、アクセル・バザンさん(36)が同市に移住。木々や鳥の声に囲まれた標高約400メートルの静かな工房で、4千年以上前から伝わるという伝統的製法でパンを作っている。 2022年5月、妻や長男、猫たちとフランスで暮らしていたアクセルさんは旅行で初めて愛媛を訪れた。関東地方出身の妻・松村有希さんが一時期愛媛に住んでいたこともあり、同市滑川地区のゲストハウスに滞在。たまたま空き家を紹介される縁に恵まれ、10月に有希さんたち、23年にアクセルさんも引っ越した。 井内地区にある農家レストラン「ぼたん茶屋」のオーナー永井公一さん(75)との出会いもあり、今はぼたん茶屋内の石窯オーブンで週2~3回、パンを焼いている。
愛媛新聞社