能登町宇出津の伝統行事「あばれ祭」始まる…地震の爪痕残る町中を巨大灯籠「キリコ」が巡る
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県能登町宇出津(うしつ)地区で5日、伝統行事「あばれ祭」が始まった。高さ6メートルを超える巨大な灯籠「キリコ」約30基が地震の爪痕が残る地区内を練り歩いた後、夜にはたいまつが掲げられた港近くの広場に集結。勇壮なかけ声が響き、復興への機運を高めた。
宇出津地区では町外へ避難した人も多く、担ぎ手不足から36町会のうち4町会が参加を断念。キリコが巡行する他市町の祭りも規模の縮小や中止を余儀なくされた。