【大学野球】駒大が国学院大から勝ち点 2年生右腕・仲井慎が自己最速152キロマークし今季初勝利
◆東都大学春季リーグ戦第5週第2日▽駒大6―4国学院大(16日・神宮) 駒大が国学院大に連勝し、今季初めての勝ち点を挙げた。4回のピンチで登板した仲井慎投手(2年=下関国際)が後続を断つ好リリーフを見せ、今季初勝利。香田誉士史監督(53)が就任してから初の勝ち点となった。指導者として駒大苫小牧を夏の甲子園連覇に導くなど、実績十分な指揮官だが、母校の監督として初めての勝ち点を得たことについて問われると「初めての感覚で、素直にうれしい。積み重ねていきたい」と感慨深げだった。 4回裏、2死一、二塁のピンチで、仲井は先発の鯉川(晴輝、1年=福岡大大濠)からバトンを受けマウンドへ。内野安打を許し、満塁とされたが国学院大の1番打者を一塁ゴロに抑えると、ベンチから飛び出した仲間に迎えられた。「鯉川があそこまで投げてくれたので、ここは僕らも鯉川に負けないピッチングを」と示しをつけ、駒大の勝利に貢献。香田監督も「頼もしかった。鯉川が見せてくれたので、1個(学年が)上の仲井がやってやるという気持ちで行ってくれないと、と思いながら。素晴らしい仕事をしてくれた」と絶賛した。 強い気持ちがボールにも表れた。4回に満塁とされてから自己最速の152キロを記録。「相手との勝負の方が大事なので、試合中は気にしていなかった」とクールに振り返ったが、これまでの最速は149キロ。大事な場面で一気に3キロも更新する勝負強さも見られた。 昨年からリーグ戦に登板し、経験豊富な2年生がチームに勢いをもたらした。「持ち味でもある真っすぐで押せたのはよかったが、コントロールの部分とかが課題。そこに向けてまた成長していかないと」とまだまだ伸びしろはある様子。この日は5投手でつないだ駒大。残された試合は少ないが、全員で最後まで戦う。
報知新聞社