【阪神】3安打猛打賞の中野拓夢が守備でも魅せた「流れを止められた。良かったと思います」
<阪神6-5DeNA>◇7日◇甲子園 阪神中野拓夢内野手が劣勢のチームを攻守でもり立てた。 2点を追う8回2死満塁。カウント1-2と追い込まれながらも、右腕ウィックの154キロ直球を引っ張り込んだ。一、二塁間を破る右前適時打で、三塁走者を生還させた。初回、7回にも安打を放ち、6月27日中日戦以来、今季6度目の3安打猛打賞。終盤で1点差に迫る粘りの一打を決めた。 「チャンスで回ってきましたし。2人を返そうとは思わずに、1点ずつ返そうという気持ちで打席に入っていました。追い込まれてからしっかりと真っすぐを強くたたけた。最後、抑えのピッチャーにもプレッシャーがかかる1点だったのかなと思います」 守備でも魅せた。3点を先制された直後の2回1死二、三塁。2番度会の飛球が右翼手前に飛んだ。落ちれば1失点は避けられない打球だったが、懸命な背走から後ろ向きでキャッチ。ビッグプレーで追加点を防いだ。 「打った瞬間はどうかなと思ったんですけど、追いながら捕れるかなと思ったので。しっかりと最短(距離)で捕ることができた。あそこで点が入らなかったところで、流れを止められた。良かったと思います」 6月には16打席連続無安打と苦しんだ中、この試合で12試合連続安打。今季最長を更新している。苦しい試合展開の中、虎の選手会長が結果でチームをけん引した。【波部俊之介】