「ダメージは蓄積する」震度7に“耐えた家” 小さな揺れでも倒壊に注意
村田助教は「共振という現象を起こすと建物の揺れがより大きくなるが、速い揺れでは建物の揺れが大きくならないので、被害はそこまで大きくならないという状況になる」と話しました。 全半壊を免れた家では、住民たちが生活を続けていますが、一方で村田助教は、被害がなかった住宅でも、小さな地震で倒壊する可能性があると警鐘を鳴らします。 ■「ダメージは蓄積する」“小さな揺れ”でも倒壊の可能性 金沢大学 村田晶 助教(地震防災工学) 「地震の揺れというのは必ず蓄積をするというか、建物には必ず強度の低下という形で現れてくるので、速い揺れだからといって被害がないわけではない。たとえば志賀町ではもっていたとしても、最後のひと押しのときにそういった建物に被害を生じさせるような揺れが来る可能性はまだ全然ゼロではなくて、余震の警戒をまだ続けないといけないという状況。」 「共振」について、村田助教によりますと「ビルなどの高い建物や木造住宅などはゆっくりとした揺れに共振を起こしやすく、墓や灯ろうなど硬い建物は速い揺れに弱い」ということです。 また、「家が建っている地盤が軟らかい場所は揺れが大きくなりやすく、自分の家の建つ地盤の固さにも注目してほしい」と話していました。 地盤の固さを確かめるには、自宅の昔の地図を確認、例えば家が建つ前は田んぼだった場所や、川があった場所に位置する住宅は、地盤が軟らかい可能性があるということです。
北陸放送