「これがベスト」 家入レオ、新曲から聴こえる曲作りへの心境の変化
曲作りのきっかけは尾崎豊
── 今年はデビュー5周年ということで、この5年間、継続している変わらないコンセプトや軸などはありますか? 常に“いいものを残していきたい”という気持ちを大切にしています。デビュー当初はシンガーソングライターとしてどんどん曲を作っていたんですけど、少しずつメロディを作っていく量が変わってきて、“自分って歌ってていいのかな”って悩んだ時期があったんです。 でも結局、誰が作っても私が作っても、いいものを残していくことに尽きるんだなって思って。そこでふっ切れたので、作詞作曲やアレンジをいろんな人とトライアルするようになりました。歌うことは誰にでもできるからこそ、すごいなって思われるには力がいると思う。だから常に、自分を磨き続けていかないとって思っています。 ── 家入さんの音楽のルーツ、曲作りのきっかけについて教えてください。 子どもの頃は、母が聞いていたCDをよく聴いていました。中森明菜さん、山口百恵さん、尾崎豊さん、レベッカ、ビートルズとか。曲作りについては、尾崎豊さんの存在が大きいです。ずっと歌うことが大好きで歌手になれたらなって思っていた13歳の時に、尾崎豊さんのCDの歌詞カードで「作詞作曲:尾崎豊」というのを見つけて、「あ、曲って自分で作れるんじゃん!」って、まず知ったんです。新しい方法が自分の中に入ってきた感じ。それから自分も曲を作ってみたいと思うようになりました。 ── 家入さんが曲を作る際には、どんなことを大切にされていますか? 私は歌詞を書くのがすごく好きで。大事にしているのは、嘘をつかないということ。3日前と言ってることが違うみたいな、考え方がころころ変わるんです。何周もするというか。でも、そのとき思っていることに嘘はなくて、ちゃんと自分の意見を100%信じています。自分が信じないと、ほかの人も信じてくれないですから。
名古屋のファンはコミュニケーション能力が高い!?
── 9月に東京、大阪、名古屋でアニバーサリーライブが開催されます。見どころや意気込みをお聞かせください。 今回はコアなファンの人たちも、わーって喜んでもらえるような、アルバム曲やカップリング曲も組んでいけたらいいなって思っています。また、自分が次のステージにもっともっと進むために、新しい環境に身を置いてみようと思いまして、今回だけバンドメンバーをフルチェンジしたんです。いままでとは違う演奏やアレンジだったり、そういうところも見どころですね。 ── 名古屋ではZepp Nagoya(名古屋市中村区)での開催ですね。名古屋にはどんな印象がありますか? 名古屋のファンの人たちは、コミュニケーション能力が高いイメージがありますね。名前や「こっちむいて」と書かれたうちわを持ってきてくれる人が多いです。女の子たちは私のライブを一つのイベントのように、洋服とかグッズを準備しているというのを聞いて、みんなかわいいなって思って見ていますよ。 私、朝ごはんが本当に大好きで、名古屋ではよくモーニングを食べるんですけど美味しい!しかも安い!東京の3分の1くらいの値段なんじゃないですか。サービス最高ですね。あとは、あんかけスパや手羽先を食べたり、喫茶マウンテンに行ったこともありますよ。 名古屋の積極的なファンを歓迎し、なごやめしの定番も個性派も知っている家入レオ。13枚目のシングル『ずっと、ふたりで』は7月26日に発売、名古屋でのライブは、9月12日、13日にZepp Nagoyaで開催される。 (編集プロダクション エディマート)