高山一実さんが読み聞かせ 書き下ろしの絵本を母校で 南房総(千葉県)
南房総市観光大使でタレントの高山一実さんが1日、母校の富山学園を訪ねた。2月に出版した絵本『がっぴちゃん』の読み聞かせやキャリア講話などを通して、園児や児童生徒313人と交流した他、同学園に絵本15冊を寄贈した。 高山さんは、岩井小、富山中、安房高を卒業した。アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーで、2015年に同市観光大使に委嘱され、ラジオやテレビ番組などで南房総をPRしている。作家活動も行っており、今回は、読み聞かせを通して地域の子どもたちに楽しんでもらいたいという思いから来校した。 『がっぴちゃん』は、恐竜の子どものがっぴちゃんが、海岸で「ちきゅうさん」と出合い、冒険する話。幼いころ、原岡海岸で遊んだ記憶などを思い出しながら書いたという。 園児や児童を対象に行った読み聞かせでは、高山さんが絵本を手に朗読。読み終わった後は、児童らと物語のラストについて語り合ったり、記念写真を撮ったりして、和気あいあいとした時間を過ごした。中学生との懇談会では、キャリア講話として、自身の歩みなどを語った。 5年生の福原葵琉さんは「がっぴちゃんがかわいくて、高山さんはきれいで優しかった。富山の人が有名になって、本を書いてくれてうれしい」と話していた。 また、高山さんの小説を原作とするアニメ映画『トラぺジウム』は、5月10日に全国ロードショーを予定している。アイドルを目指す少女の10年間を描く青春物語で、南房総をほうふつとさせる舞台も多数登場する。 高山さんは「作品を通して、地元を盛り上げることに貢献できたらうれしい」と話している。