広島・森下 熱投8回0封115球で連敗止めた! 首位巨人と0・5差 セ・トップ防御率1・16!
「広島6-0日本ハム」(5日、マツダスタジアム) 背番号18が連敗ストップに導いたんじゃ~!広島の森下暢仁投手(26)が8回5安打無失点、今季最多となる115球を投げ抜いて5勝目を挙げた。規定投球回にも到達し、防御率1・16でリーグトップに浮上。チームは今季6度目の完封勝利で連敗も5で止まり、首位・巨人に0・5差と詰め寄った。 【写真】ファンとタッチを交わす森下 疲れ見せず爽やか チームが連敗中という重圧を一切感じさせなかった。むしろ同い年との投げ合いを楽しむように腕を振った。勝利の立役者となった森下は「今日はとにかく1点を守ろうという気持ちでマウンドに上がっていた。なんとか抑えることができてよかった」と心地良さげに汗を拭った。 初回を無失点で立ち上がると、その裏に秋山が先頭打者本塁打。連敗中は低調だった打線からいきなりの援護を受けた。お立ち台では秋山に「本当に打ってもらって、ホームランになるとは思わなかったですけど、ありがとうございます!」と最敬礼。右腕にとって援護はこの1点で充分だった。 三回と六回はともに先頭からの連打で無死一、二塁のピンチを迎えるも動じない。「やっぱり先頭打者を出してからしんどいところがあった。内野ゴロやゲッツーを取れたらいいなとか、いろいろ考えながら低め低めを意識しながらやっていた」。今季全ての試合でバッテリーを組むベテラン・会沢のリードにも助けられながら、今季最多となる115球を投げ抜いた。 この日は同い年の伊藤大海とプロの舞台で初めての投げ合いとなった。2人は2021年に開催された東京五輪でもチームメートという間柄。先週の時点でローテ順から投げ合うことを予想した森下が伊藤に連絡を入れ、「いい投げ合いをしたいな」と言い合って臨んだ一戦だった。 投手と打者としての直接対決では伊藤に六回先頭から遊撃への内野安打とされ、自身は2三振。「自分も打てたらいいなと思っていましたけど、いい球を投げていた」と苦笑いを浮かべつつも、投げ合いには勝った。かつての盟友を引き立て役にしての勝利に「お互いいい投げ合いができて良かったと思います」と胸を張った。 これで「こだわりたい」と語った防御率が1・16となり、規定投球回に到達したことでリーグトップに浮上。新井監督も「何と言っても森下。今日も素晴らしいピッチングだった」と絶賛。チームの苦境で立ち上がった背番号18がエースへの道をさらにまい進していく。