スキー・ジャンプ 雪印メグミルクが新加入選手会見 監督の長男・坂野旭飛「ジャンプ界の顔になる」、慶大卒・小林朔太郎「五輪でメダルを」
ジャンプの強豪、雪印メグミルクスキー部が9日、札幌市内の同社で2024年度新加入選手の会見を行い、坂野旭飛(18)=北海道・下川商高=、小林朔太郎(23)=慶大=がそれぞれ目標を語った。 坂野幸夫監督(48)の長男でもある旭飛は、高校2年でインターハイを制し、昨季もW杯札幌大会の日本代表に選ばれるなど「スーパー高校生」と呼ばれた世代ナンバー1の逸材。174センチ、60キロの全身を使ったダイナミックなジャンプが持ち味だ。 「ジャンプ力はすごくあると思うので、それをうまく利用して勝つのがボクの強み。五輪やW杯で優勝することはもちろん、(小林)陵侑選手を超えるような、世界の頂点に立ち続けるような選手になって、ジャンプ界の顔になりたい」。“親子鷹”で壮大な夢に立ち向かう。 小林は群馬・長野原高から慶大へ進み、人間工学を学んだ理論派ジャンパー。大学まではノルディック複合が主戦場で、2023年1月のワールドユニバーシティゲームズ(米国)では個人・団体で3個の金メダルも獲得した。だが「五輪のメダルにより近い」との理由で昨年8月からジャンプに専念。すぐにトップクラスへと駆け上がった。 卒業後1年間は“プロ生活”で資金集めなどの苦労も経験した。昨季は集中力と踏み切りでの爆発力を武器にW杯札幌大会に初出場を果たしたが「今季こそW杯に定着し、安定して30位以内のポイントを取っていきたい。目の前の試合を着実に勝ち上がっていけば(2年後の)五輪も見えてくると思う」。晴れて社会人の仲間入り。そのまなざしに希望が満ちていた。 (石井 睦)
報知新聞社