《ブラジル》神の奇跡?! 髑髏顔のタトゥー消す=業界有名人が回心して母に献身
「神の奇跡?!」おどろおどろしい骸骨のような顔から爽やかな青年に――「ブラジルで最もタトゥーが多い男」として有名な写真家レアンドロ・デ・ソウザ氏(35歳)は、キリスト教福音主義に改宗したことで、20年間かけて入れた170個のタトゥーを消す決意をした。最初に顔のタトゥー除去から始め、3回目のレーザー治療を受け、その結果をSNSで公開した(写真)。11日付テラサイト、7月8日付メトロポリス紙などが報じた。 ウルグアイとの国境に位置する南大河州バジェ市に住むソウザ氏は、体表面積の95%にタトゥーを入れていた。最初にタトゥーを入れたのは13歳の時で、タトゥーの多い男として認定されたのは南大河州で行われた国際イベントであった。彼のインスタグラムのフォロアーは約37万人もおり、タトゥー業界では知らない人のいない超有名人だった。 そんな彼が除去を決意したのは、約1年前に福音主義に改宗したことがきっかけだった。タトゥーを除去する3回目のレーザー照射は、10月にサンパウロ州フランコ・ダ・ロシャ市で行った。 ソウザ氏はG1のインタビューで、彼の話に心を動かされた専門家が無償でレーザー治療を行っていることを明かした。治療は来年1月に再開予定で、今後さらに4回のレーザー治療が3カ月間隔で行われる予定だ。 ソウザ氏はタトゥーを除去するレーザー治療について、「例えば、指のタトゥーを取るだけでも痛がる人がいます。顔全体のレーザー照射となると、それがどれだけ大変か想像できるでしょう。使用されたレーザーは3種類。最初のレーザーでタトゥーを除去し、次にCO2レーザーで肌を再生させ、最後のレーザーで治療跡を目立ちにくくします」とSNSのポータルで語っている。 レーザー照射の後は専門家の指示に従い、軟膏と氷を使用し、日光を避けている。運動をすることで体から色素が早く抜けると感じているという。 現在のソウザ氏の仕事は誕生日や結婚式などのイベントでの写真撮影で、地元企業の広告制作も行っている。彼の取り組みを応援する人々からの寄付にも支えられている。 10歳の息子への養育費を支払うなど経済的義務を果たすため、正規雇用の仕事を探している。定職を得ることは、病気で入院中の母親の後見人となり、彼女を老人ホームから引き取るための条件にもなっている。 ソウザ氏は真剣な表情で、「母を施設から引き取るには仕事が必要です。私はデジタルメディアやプログラミングの経験があり、ウェブサイトの作成、PHPやMySQLも扱えます」と語った。