受け付けを済ませ、文化体験や新たな出会いに期待を膨らませる留学生＝２２日午前９時半、北國新聞赤羽ホール

　「第37回JAPAN　TENT-世界留学生交流・いしかわ2024」（同開催委員会主催、北國新聞社特別協力）は22日、「思いやりの心で、ふるさと愛。」をテーマに開幕した。金沢市の北國新聞赤羽ホールで歓迎式典が行われ、世界47の国と地域の留学生103人が石川の地で交流を深めることを誓い合った。25日までの4日間、10市町でホームステイや文化体験を繰り広げ、能登半島地震の被災地に向けたメッセージパネルも作成する。 　式典では、ホスト家族代表の久利須茜さん（38）=金沢市=が「ご縁があり皆さんと出会えた。この出会いには特別な意味がある」と呼び掛け、留学生代表のウォラサイ・サラッチッさん（18）=ラオス出身、東京日本語教育センター=が「日本と各国の友好が深まり、これからも続くことを願っている」と述べた。 　主催者を代表して開催委総裁の馳浩知事、同会長の砂塚隆広北國新聞社社長があいさつし、副総裁で石川県市長会長の村山卓金沢市長が歓迎の言葉を述べた。岸田文雄首相のビデオメッセージが披露された。 　終了後、留学生は10市町のホストファミリーの元へ移動した。リ・フイリンさん（28）=中国出身、東大大学院2年=は「山代温泉に行きたい。ホストファミリーに地震のことを聞いてみたい」と話し、プラシャント・シンさん（34）=インド出身、横浜国立大大学院2年=は「たくさんの人や文化に触れ、金沢カレーも食べてみたい」と期待を膨らませた。 　23日は金沢で被災地へのエールなどを寄せ書きする「希望のメッセージパネル」を作成する。最終日の25日はラウンドテーブル「届け!　希望のJAPANTENTメッセージ」で意見交換し、「さよならセレモニー」も行われる。 　式典には来賓として外務省大臣官房人物交流室の岩間良次室長、文部科学省高等教育局参事官（国際担当）付留学生交流室の菊地勇次室長補佐、開催委副総裁の善田善彦県議会議長、同副会長の北野喜樹県教育長、野口弘金沢市教育長が出席した。