フィリピンの子どもと夢のファッションショー 神戸女学院の生徒ら
フィリピンのケソン市に暮らす貧困層の子どもたちを支援するため神戸女学院大学(兵庫県西宮市)の学生らでつくる団体が、現地の子どもたちをモデルにしたファッションショーを開いた。なぜ女子大生がフィリピンでファッションショーなのか。実行委員のメンバーにその取り組みについて聞いてみた。 カギは「インスタ映え」インターン関学生が寿司の新メニュー開発
ショーを通して子どもたちの夢を支援
このファッションショーは、神戸女学院大学の学生を中心に構成されている「DEAR ME実行委員会」(メンバー16人)が毎年開催しているもので、今年2月の開催で5回目となった。同委員会は西側愛弓さん(2017年3月卒業)が企画して設立。認定NPO法人「国境なき子どもたち」(東京)などの協力で、2015年8月から始まり、1回目の時は800人の観客を集めた。同国ケソン市のパヤタスというゴミ山(ゴミ集積場)の近くに住む子どもたちを対象に、ショーを通して夢を支援しようという活動だという。 同大学文学部総合文化学科3回生の竹内美空さん(20)はこう話す。「私は今、副代表でもあるんですが、3歳から高校3年生までずっと競泳をやっていて、競泳しか知らない人生を送っていました。大学入学を機に競泳の人生から離れて、大学でも没頭できるものが欲しかった。それで、このDEAR MEの活動を知って貧困層の子供たちにファッションという視点からアプローチしていくのと、物資などの提供だけでなく、内面からもサポートしていけたらと思ったんです」 同じ学科の鈴木瑠華さん(20)は「私は去年から参加させていただいた。小さい頃から青年海外協力隊に興味がありましたし、私自身、哲学的ですが、生まれて来た意味を知りたいということもありました」と話す。そして「当初は子どもたちがファッションショーで本当に喜ぶのか、そういう思いもあったけど、子どもたちが喜んでいる姿を見てモヤモヤが吹き飛び、これからも何か力になれたらうれしいなと思いました」と続けた。