SUMCO、熊本高専にウエハー寄贈 半導体に関心持つきっかけに
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半導体素材のウエハー大手「SUMCO」(東京)は22日、自社が製造したシリコンウエハーを熊本高専へ贈った。半導体分野の人材育成で同校と連携するSUMCOは「学生が半導体に関心を持つきっかけとしてほしい」としている。 同日、合志市の同校熊本キャンパスで寄贈式があり、SUMCOの渕上正樹人事労政部長が髙松洋校長に、半導体の基盤となる円盤状のウエハー4点、ウエハーに加工する前のシリコンの塊(単結晶インゴット)1点の目録を手渡した。髙松校長は「ウエハーが〝技術の粋〟の結果として製造されていることを実感できる貴重な資料」とお礼を述べた。 SUMCOは、出前授業などを通じ同校の人材育成に協力。昨年度の就職者数183人のうち3割超が半導体関連企業に就職した。 ウエハーは、製造工程を説明する資料と共に熊本キャンパスに展示。早速、見学した専攻科2年の男子学生(22)は「半導体業界へ進みたいという意欲がかきたてられた」と話していた。(草野太一)