開成小150周年、久米正雄の逸話本に 福島県郡山市の研究会が発刊、寄贈 記念事業に役立てて
福島県郡山市の久米正雄研究会は市内の開成小が来年、創立150周年を迎えるのを記念し、「桑野尋常小学校時代の久米正雄&群峯吟社のすべて」を発刊した。記念事業に役立ててもらおうと、開成小に1冊を寄贈した。 桑野尋常小は開成小の前身。市ゆかりの作家・俳人の久米正雄が通っていた頃の逸話や、初恋の人・立岩ヤヘら影響を受けた人物を紹介している。久米の担任や校長を務めた山本貞吉の頌徳碑、久米直筆の短歌をしたためた短冊と歌碑など、学校に残る貴重な歴史遺産も紹介している。 庄司一幸代表が同校を訪れ、中目雅彦校長に冊子を手渡した。「久米と関わりのある碑などを児童に見てほしい」と願った。中目校長は「開成小の成り立ちが分かる資料。学びの深さにつなげたい」と感謝した。 希望者には千円(送料別)で送る。問い合わせは庄司代表へ。 (郡山版)