【アニメタイトル文字数選手権】なろう系/異世界ファンタジーが長そうと思い数えてみた
3位:『MIX MEISEI STORY 2ND SEASON~二度目の夏、空の向こうへ~』『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final Season‐浅き夢の暁‐』(42文字)
このあたりは芸術点が高いですね。シリーズ当初はそれほど長いタイトルではありませんでしたが、続編が作られるたびにいろいろ付け足され最新作は42文字という長さに。アニメタイトル界のサグラダファミリアのようです。 そう考えると2023年についに10年以上のシリーズが完結した『進撃の巨人 The Final Season 完結編 ◯編』(29文字)は、もう少しクライマックスを小分けにして「エレン決戦編」とか「グランドフィナーレ」とかを付けるなど、さらに文字数を伸ばせる余地があったかもしれません。
1位:『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~』『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rhyme Anima+』(43文字)
1位には43文字で2作品が並びました。前者の『いせれべ』でなろう系/異世界ファンタジーアニメが意外にもようやくランクイン……と書きたいところですが、話はそう単純ではありません。同作は「小説家になろう」ではなく同じ小説投稿サイト「カクヨム」の連載作であり、しかも主人公が異世界でのレベルアップですごい身体能力を手に入れるもののおもな舞台は現実世界(なので、すごい能力でキャンプしたりするのが楽しい)。とはいえ、ジャンル的には『真の仲間~』と近いところにあると言えるでしょう。 また前作時点でも長かった『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rhyme Anima』は、続編で『+』を付けてさらに記録を伸ばしました。 ここまで見てきたように、この2年はかなり長いタイトルが多かったのは事実のようです。ただ、そのなかでトップの作品でも届かないあたり、『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』は伊達ではありません。
今後の伸びしろに期待できる作品も多かった
調査中、気になったタイトルにも触れておきましょう。まず、NHKで続く(大人が観ても面白い)子供向けアニメシリーズの特別編『おしりたんていコズミックフロント~コズっとなぞとき!うちゅうのおおどろぼう~』(38文字)は、漢字を平仮名にすることで文字数を稼ぐテクニックに驚かされました。 また『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』(26文字)や『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』(20文字)の感嘆符(「!」)はバンドメンバーやメインキャラクターの人数にちなんだものですが、続編で大幅にキャラクターが増えることで、タイトル文字数も大きく伸ばせる可能性があります。続編があるか不明な後者はともかく、『MyGO!!!!!』は渋さ知らズオーケストラみたいなバンドにみたいになれば、あるいは……? そういった観点では、原作者が100人のヒロインを考えていると公言した『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(20文字)にも期待大です。アニメ版のタイトルにある「大」が、ヒロインの数に応じて変わるとなれば、最終的には断トツのトップに躍り出る可能性を秘めています(し、このクレイジーなアニメならやりかねない)。