イタリアG7サミット、ウクライナ支援など焦点…ゼレンスキー氏2年連続で対面出席へ
【バーリ(イタリア南部)=池田慶太】先進7か国首脳会議(G7サミット)は13日午前(日本時間13日夕)、イタリア南部プーリア州で開幕する。ロシアのウクライナ侵略が長期化する中、中国が軍事転用可能な物資をロシアに輸出している問題などを巡りG7が一致した対応を打ち出せるかが焦点となる。 【表】G7サミットの主な日程
初日は気候変動対策やパレスチナ自治区ガザ情勢、ウクライナ支援などが議題となる。同国をテーマにした討議にはウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2年連続で対面出席する。
フランス大統領府によると、G7の事前調整の結果、ロシアの凍結資産を利用して年末までに500億ドル(約7兆8000億円)をウクライナに支援する方向が固まった。英国のスナク首相はエネルギー支援などを含む最大2億4200万ポンド(約485億円)のウクライナ支援パッケージをサミットで表明する。
サミットは15日まで。人工知能(AI)規制やインド太平洋地域に関する討議も予定されている。
【バーリ=森藤千恵】岸田首相は12日夜(日本時間13日朝)、先進7か国首脳会議(G7サミット)が開かれるイタリア南部プーリア州に政府専用機で到着した。13、14両日にサミットで、ウクライナ情勢や中国、生成AI(人工知能)への対応などについて議論する。15日にスイスに移動し、ウクライナの和平への道筋を協議する首脳会議「平和サミット」に出席後、16日に帰国する。