<センバツ2022星稜・選手紹介>永井士航選手/武内涼太選手 /石川
◇先輩たちへ恩返しを 2年 永井士航選手 「逆方向にも強い打球を放つ」という林和成監督の評価通り、昨秋の県大会決勝では左打者ながら左翼への先制打者本塁打でチームを勢いづけた。 その時に着けていたのが、前チームの黒川怜遠さん(3年)からもらった「日本一 おれらの分まで」とのメッセージが入った打撃用手袋だ。前チームは部員の新型コロナウイルス感染で昨夏の石川大会を途中辞退しただけに、「言葉を見つけた時はその思いに感動した」と振り返る。 この冬はスイングスピードの向上に取り組んできた。センバツに向け、「先輩たちや(今年度で退任する)林監督に恩返しをする。がむしゃらに自分たちの野球をしながら、粘り強く一つの束になる」と意気込む。 ◇いつも笑顔を心がけ 1年 武内涼太選手 140キロ超の直球が持ち味の右腕。2019年夏の甲子園準優勝時のエース、奥川恭伸投手(現・ヤクルト)に憧れ、星稜に入学した。センバツでは「強い真っすぐを見てほしい」と話す。 大分県出身で祖父はプロ野球・広島などでプレーした故長尾辰雄さん。小学2年で野球を始め、中学時代は一緒に進学した近藤真亜久選手(1年)とバッテリーを組んだ。 今はじっくりと体づくりに励む。心がけているのは笑顔でいること。「野球はチームプレー。投手がつらい顔だったら周りは楽しくない。奥川さんも笑顔でチームを盛り上げていた」と言う。 趣味は、音楽を聴くことと寝ること。寝る子がどこまで「育つ」かが注目される。