６月９日、ソウル蚕室（チャムシル）大橋付近隣で見つかった北朝鮮の汚物風船。［写真　韓国合同参謀本部］

韓国の池栄美（チ・ヨンミ）疾病管理庁長が「北の汚物風船と関連して生物テロの危険性を認識している」とし、ワクチンを備蓄すると明らかにした。 池庁長は７日、国会保健福祉委員会の国政監査で、「（北が）汚物風船を生物化学兵器として使用する意図がないとみることはできない」として対応について尋ねた李妵鍈 （イ・ジュヨン）改革新党議員の質問にこのように答えた。 続いて「生物テロ感染病に備えて天然痘や炭疽のワクチンの備蓄が必要だと考える」とし「我々が自ら開発した炭疽ワクチンを年内に食品医薬品安全処が許可する予定」と伝えた。 また「これは世界初の組み換え炭疽ワクチンであり、年内に開発が終わって許可を受ければ来年から本格的に備蓄を始める」と説明した。 また池庁長は「現在予算が十分でないため、もう少し予算を確保する必要がある」とし「段階的に引き続き国内ワクチンを備蓄する」と強調した。 同じ質問に対し曺圭鴻（チョ・ギュホン）保健福祉部長官は「積極的に協力する」と約束した。 疾病管理庁は今年６月、国軍化学兵器防護司令部と生物テロ対応専門性と協力体系を強化するための業務協約を締結したと明らかにした。 国軍化学兵器防護司令部は軍および対国民化学兵器防護作戦、対化学兵器テロ支援などを担当している。 生物テロとはウイルスや細菌など生物学的病原体によるテロであり、疾病管理庁は生物テロ感染病発生時に迅速な防疫措置および患者管理を遂行する機関。