今度自動車免許をとるのですが、父が「MT免許にしろ」と言ってきます。いざというとき役に立つとのことですが、「AT」のほうが楽でいいのではないでしょうか?
MT免許でとることのメリットは?
次にMT免許をとることのメリットを考えていきましょう。 ■乗りたい車がMT車だったときにも困らない 近年、新車で販売されている車の多くはAT車ですが、クラシックカーやスポーツカーの中にはMT車が多く存在します。自分が車好きという場合は、憧れの車がMT車だったというケースのために、MT免許を取っておいたほうが良いでしょう。 またトラックやバスなどはまだまだMT車が残っています。将来こういった大きな車の運転を考えているのであれば、普通免許取得のタイミングでもMT免許にしておくとスムーズです。もしかしたら、MT免許を持っていることで、就職活動の際に有利に働くかもしれません。 ■レンタカーなどがマニュアルだったときでも乗れる MT免許であれば、もしMT車のレンタカーや友人の車を運転しなければならないときに役立ちます。レンタカーでも荷物を運ぶトラックや軽トラはまだまだMT車が残っているようです。 ただし、MT免許があることとMT車を運転できる技術があることは、意味が違います。AT車ばかりを運転していた場合、いざMT車を運転することになったとしても、法律的には乗れても技術的に乗れない可能性があることは知っておきましょう。 ■最初からMT免許にしておいたほうがトータルで安い AT限定免許からMT免許に切り替えるには、限定解除という手続きが必要です。方法は2つあります。 1つは運転免許センターで技能試験を受けて合格する方法です。しかし、MT車を運転したことのない人が合格できる見込みは低く、現実的ではありません。 もう1つは教習所で限定解除教習を受けた上で審査に合格し、運転免許センターで手続きをする方法です。費用は図表1の通り教習所によって違いますが、高いと10万円前後かかります。 AT限定免許のほうが安く取れるといっても、せいぜい1~2万円程度です。したがって最初からMT免許を取ったほうが、トータルの費用を抑えられます。