大原櫻子 作品では好演も私生活では「映画館で迷子に」
約5,000人のオーディションの中から、昨年末公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインに大抜擢された大原櫻子。劇中バンド「MUSH&Co.」としてもCDデビューし、全国各地を巡ったライブでは多くのファンを魅了した。現在は歌手として女優として活動フィールドを広げ、人気も高まりつつある。女優デビューから今年6月でちょうど半年。日々進化を続ける大原に、「今」を聞いた。 「映画のヒロイン・オーディションが一昨年の夏くらいで、ヒロイン役に決まったのが昨年1月。そこから公開までの1年はあっという間でした。映画公開後は歌手として全国各地でライブをさせてもらったり、充実していますね」と、笑顔で話す。劇中では佐藤健、反町隆史、相武紗季らを相手に、新人とは思えぬ存在感を発揮した。その類い稀なパフォーマンスが評価され、第23回日本映画批評家大賞で新人賞を受賞している。 現在18歳、撮影当時は17歳とバリバリの女子高生だった。「映画の公開後には友達から『観たよ~』と言ってもらったり、幼馴染からは『なんだかそのままの櫻子を観ているようだった』と言われたり。自分のパーソナルな部分も多く出ていたんだろうと思いますね」と、高校生らしさが光る演技だった。しかし、気になるのは一般の観客からの反応だ。大原はお忍びで映画館へと向かったことがあった。「凄く恥ずかしい話になりますけど、劇場内に入ったものの自分の座る席がわからなくなって迷子になりました。前列の方にいたので『ヤバい』と思って、そのまま奥の座席の方へ向かったら、自分の席が反対側だったってことがわかって……。結局劇場内をぐるっと一周することに」と、頬を染めながら頭をかく。 それでも「そうやって場内を行ったり来たりしたことで、お客さんの顔をよく見ることができた」。「『あ、私と同じ歳の女の子たちが多いんだ』とか『キュンキュンしてくれればいいなぁ』なんて思ったりしました」と、素直に反応を楽しんだ。