藤井風、映画『四月になれば彼女は』原作者・川村元気と対談。「数時間であのメロディを書いたの?」「そうです」
■「(映画のエンディングで)どういう音楽が鳴ったら、この物語の邪魔をしないだろうか。それを考えながらピアノに向かいました」(藤井風) 【動画】映画『四月になれば彼女は』予告編 映画『四月になれば彼女は』(3月22日公開)の主題歌「満ちてゆく」を歌う藤井 風と、本作の原作者・川村元気の対談が実現した。 映画『四月になれば彼女は』は、45万部突破のベストセラー恋愛小説『四月になれば彼女は』(川村元気 著/文春文庫 刊)の映画化作品。10年にわたる愛と別れを、壮大なスケールで描いた心に刺さるラブストーリーが3月22日に全国東宝系にて公開される。 映画『四月になれば彼女は』のために藤井 風によって書き下ろされた「満ちてゆく」。楽曲の背景には、「青春病」のMVで監督を務め、以前より親交の深かった山田智和(映画『四月になれば彼女は』監督)との縁、さらに原作者・川村元気とのめぐり逢いがあった。 「メロディはどうやって誕生したんですか」という川村の質問に対して、「物語を貫いている空気感みたいなものにインスパイアされて。(これは)自宅で書くもんじゃないなと。どこかつーんとした、それでいて神聖で、崇高な場所で書きたいと思って、教会で書かせていただいたんです。映画のエンディングのところでストップして。(その後)どういう音楽が鳴ったら、この物語の邪魔をしないだろうか。それを考えながらピアノに向かいました」と藤井。本編観賞後に体感した感覚をそのまま楽曲制作に活かしたことを明かした。 その他、タイトルに込められた想い、本作に抱いた感想、そして歌詞が生まれたプロセスについてなど1時間に渡る熱いトークが行われている。 対談全文については映画公式サイトに掲載。本作と主題歌についてさらに深く知ることができる豪華対談に注目しよう。 ■対談内容(一部抜粋) 川村:今回、メロディはどうやって誕生したんですか。 藤井:物語を貫いている空気感みたいなものにインスパイアされて。(これは)自宅で書くもんじゃないなと。どこかつーんとした、それでいて神聖で、崇高な場所で書きたいと思って、教会で書かせていただいたんです。映画のエンディングのところでストップして。(その後)どういう音楽が鳴ったら、この物語の邪魔をしないだろうか。それを考えながらピアノに向かいました。 川村:教会をお借りしたということは、数時間であのメロディを書いたの? 藤井:そうです。 川村:すごいね! いつもそんな短時間で書けちゃうものなの? 藤井:曲にもよりますね。めちゃくちゃ時間かかる曲もあります。けど最近はするすると出てきてくれることも増えて。 川村:数時間で曲を書き、そこから歌詞に取り組むの? それは次の日? 藤井:当日でした。 川村:すごい! そんなイタコみたいに降りてくるの?? 藤井:メロディは1時間もかかってないかも。 川村:マジか!! 藤井:いやいや。作る頻度が少ないんで。作ろう! と思わないと出てこない。 川村:じゃあ、降臨させる感じだね。 藤井:教会入った時も祈りました(笑)。書けますように。降りてきますように。そしたら歌詞もすらすらと…。 川村:藤井 風の歌詞を読んでいると、曲が死というものに近接する瞬間がすごくある。そこでハッとして、そこからまた生き返るというか、戻ってくる感覚がある。 それがすごく好きなんですよ。 映画情報 『四月になれば彼女は』 3月22日(金)全国東宝系にて公開 原作:川村元気『四月になれば彼女は』(文春文庫) 監督:山田智和 脚本:木戸雄一郎 山田智和 川村元気 撮影:今村圭佑 音楽:小林武史 出演:佐藤健 長澤まさみ 森七菜 仲野太賀 中島歩 河合優実 ともさかりえ 竹野内豊 配給:東宝 (C)2024「四月になれば彼女は」製作委員会
THE FIRST TIMES編集部