自転車未経験から転身の37歳レーサー清水一幸 第2の競輪人生はじまる「これからは敵として」/武雄G3
武雄競輪「大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」は31日、最終日を開催。6RのS級選抜を制した清水一幸(37歳・徳島=109期)に話を聞いた。 6Rはカマした菊池岳仁の後ろで競り合っていた2人が離れ、林昌幸が番手に入った。林マークだった清水一幸が、後ろから大外を伸びた大屋健司の猛追を振り切って白星で今シリーズを締めくくった。 「絶対に抜かれたと思った。やけくそでセッティングをいじったら、全然ダメだった。林君が前々に踏んで頑張ってくれたおかげですね」 清水も好援護で林を迎え入れ、番手の仕事をきっちりと果たしての1着。啓光学園(現常翔啓光学園)のラグビー部で全国制覇の実績がある清水は2016年、29歳で徳島籍として選手デビュー。8年目に突入し転機を迎える。 「来月(4月)の9日付けで大阪籍に移籍します。次のレースが16日から(の四日市)なので、追加がなければ今回が徳島支部でのラスト。最後にいい形で終われて良かった」 自転車未経験から転身し、これまでチャレンジ、A級戦で5回のV。昨年からはS級に昇格し、その地位を守り続けている。 「同期で同県にスーパースターが2人(太田竜馬、島川将貴)いて、強すぎる2人を追いかける競輪人生でしたね。これからは敵として戦うかもしれない。そういう楽しみもありますね」 来月の四日市では大阪籍の清水一幸として出場する。第2の競輪人生が始まる清水の今後にも注目していきたい。(netkeirin特派員)