岡山駅前 足場崩落現場を実況見分 作業員6人死傷事故受け県警
JR岡山駅東の高層マンション地下工事現場で作業員6人が死傷した事故で、岡山県警は19日、岡山市北区駅前町の現場を実況見分した。業務上過失致死傷の疑いも視野に事故の詳しい原因を調べている。 【動画】実況見分の様子 実況見分は午前9時半ごろに始まり、県警の捜査員や岡山労働基準監督署の職員ら約20人が、事故のあった地下約9メートルの現場に向かった。工事を請け負うゼネコン(大阪市)の責任者も立ち会い、崩落した足場やコンクリートを流し込む型枠などの写真を撮り、計測した。この日は午後4時半ごろに終わり、未確認の部分は後日行う。
事故は18日午後0時50分ごろ発生。県警によると、30~60代の作業員6人は現場でコンクリート壁を作るため、壁と型枠の間に生コンクリートを流し込んでいた。型枠と足場(高さ5・5メートル)が突然崩れ、足場の上にいた6人が転落し、下敷きになった。同県吉備中央町下土井の会社員幸田英明さん(67)が胸を強く打ち死亡。ほかの5人は負傷したが、命に別条はないという。当時、現場では作業員約50人が基礎工事を行っていた。 現場は再開発エリアで、マンションや商業施設が入る地上31階、地下2階の住宅棟とホテル棟、駐車場棟の3棟で構成される予定。事故が起きたのは住宅棟で、2026年3月の入居開始を目指している。